アラスカ沖で3000台搭載の自動車運搬船火災 EV火災で放棄
海運会社のゾディアック・マリタイム社は6月4日、アラスカ沖で電気自動車(EV)800台を含む車両3048台を積んだリベリア船籍の貨物船が火災、乗組員は船を放棄したと発表した。
ゾディアック社によると、乗組員は消火にあたったが火が消えず、22名が救命ボートで退避。米沿岸警備隊が出動し、乗組員は近くの商船に収容された。火災を起こした船の回収に注力しているという。
この貨物船は5月26日に中国の煙台港を出発し、メキシコのラサロ・カルデナス港に向かっていた。
最初に、EVを積んだ甲板から煙が上がっているのが目撃されている。
輸送していたEVのブランドは明らかになっていない。
船上でのEV関連の火災は熱と再発火の危険性から消火が難しく、数日間続くこともある。
●2022年6月4日、ポルトガル領アゾレス諸島沖で、ポルシェやベントレーなど高級車4000台を輸送中の船で火災が発生し、約2週間後に沈没した。
船舶は、商船三井が運航する貨物船「フェリシティ・エース」。独エムデン港から米ロードアイランド州に向かっていた。同船の火災は外部から消火活動が行われたものの、2週間たっても消えず、乗組員も早期に退避しておらず、全焼していた。
●2023年6月25日には、愛媛県の正栄汽船が船主で川崎汽船がチャーターしたパナマ船籍の自動車運搬船「フリーマントル・ハイウェイ」が、オランダ沖を航行中に火災が発生、乗組員のインド人1人が死亡し、火を逃れるために海に飛び込んだ7人が負傷した。
同船には新車3783台を積載、うち498台が電気自動車(EV)だった。
オランダの放送局RTLが公開した録音音声には、緊急時対応要員が「EVのバッテリーから出火した」と話したことが記録されていた。
保険会社AGCSは、2022年の船舶火災は209件、うち13件は自動車運搬船で発生したと報告している。
EVはまだ危険火災から解放されていない。
環境派は内燃機車でも火災リスクはあり、問題ないとしているようだが、自動車運搬船はEVの高温火災に対応しておらず、一旦、EV火災が発生すると消火活動は困難、別の甲板の車両へ延焼、すべての甲板の搭載車両どころか、自動車運搬船の燃料も燃え尽くす。
火災船は、上部が白、下部が黒、BYDの専用運搬船と同じだが、BYD専用運搬船には船腹に、大きなBYDのマークが赤色で施されている。今回の火災船にはそれは見当たらない・・・。





