李在明大統領誕生、側近たちに重席待遇 学生運動純粋培養の重鎮議員たち
3日の韓国大統領選挙、李在明氏の圧勝で終わった。李在明党(=ともに民主党)が基盤の国会でも圧倒しており、就任後の政治運営は順風満帆のようだ。
ただ、李氏は大口たたき屋、権力の権謀術数には長けているものの外交や経済は未知数、対北朝鮮では親和性の高い側近たちを高官に就任させ、念願の金正恩とのご対面の道筋を模索する展開となる。
李在明氏は、
●首相に同党の金民錫最高委員(61)を内定、金氏は国会議員4期目、ソウル大総学生会長や全国学生総連合議長を務めた学生運動家出身。「親李在明派」の中心人物とされる。
●大統領秘書室長には姜勳植国会議員(51)を起用する方針。国会議員3期目で、金氏と同じく学生運動家出身。党内派閥では中立派とされる。
ほか重要ポストには、
●李鍾ソク元統一部長官(元韓国統一相/北朝鮮問題専門家/「穏やかな狼」の異名/米国に対して自主・自立派)
●金鉉宗元大統領外交安保特別補佐官(米弁護士資格を持つ通商専門家、文政権時代には外交のキーパーソンとされていた)、ただ、中身は民族派でもあり、日本に対する敵愾心、反米・反日主義者でもある。
●魏聖洛議員(元ロシア大使)/米韓関係を基盤とする「同盟派」出身。
以上の名が挙がっている。
対日関係では、これまで日本に対して歴史問題を追及してきた人物たちばかりの名が挙がっている。しかし、韓国外交においてもはや(国力衰退の)日本は軽視される存在となっている。
元外交官からは
〇趙顕元国連大使
〇李秀勲元駐日大使、
〇呉泰圭元大阪総領事
学界からは
〇金賢哲ソウル大学教授、
〇南基正ソウル大学日本研究所所長などがいる。
ただ、日本は衰退、これまで成長著しい韓国の政治家たちは日本に対して重きを置いていない。特にともに民主党政権では北朝鮮や中国に擦り寄ることから、日本を相手にする時間は限られよう。
当然、李政権では、反日勢が優勢で李在明氏は日本に対して実務外交を実践するとしても、側近たちは歴史問題・領土問題を取り上げ続ける反日派が占めており、対する日本は「触らぬ神に祟りなし」の通り、文政権時代のように無視し、相手が出てくるのを待つ政治姿勢が賢明だろう。
〇因みに李氏は、2003年に韓国に帰化した保坂祐二元世宗大学教授と懇意にしているという。保坂祐二氏は帰化するほど反日であり「独島は韓国領土」、「新親日派の清算」を主張する韓国民族派の塊のような人物である。
李氏は対日外交の前に相互関税問題などで米国と対峙することから、日本の外交筋は韓国の手の内を事前に見ることができよう。
トランプ1政権のような米国高官に対する韓国高官たちの暴言や言動は、トランプ2では通用しない。文政権時代のように米国高官に対して、言いたい放題になれば、即刻、関税爆弾が落とされる可能性もある。
先般は、米中関税交渉でも、関税率の引き下げには、中国側のレアアースの輸出再開を条件にしていたものの、中国が履行せず、交渉にあたったベッセント財務長官が激怒、中国政府に対して直接、激しく問題だと追及している。
トランプ2政権は、マスク氏同様、各高官たちの自主性に任せ、結果だけを求めている。
韓国では、祖先の曽爺様でも過去親日行為があれば、現在の財産没収、破墓さえ当たり前の国の世界、激しい。日本人の脳みそとは異質であることを肝に念じておかなければならない。
再び、戦前、日本が植えた韓国の桜を伐採する運動でも全国で開始するかもしれない。
李氏朝鮮時代の実権者である両班時代が今に続いているようだ。
日本の政治家たちは権力だけに溺れ、選挙に勝つためのバラマキ政治を30年間も続け、国力を衰退させ続けた結果、今や韓国さえ相手にしてくれなくなっている。