アイコン 5月の米・日・中の自動車販売状況 新車を中古車販売の中国の実情


5月の自動車販売台数は米・日・中とも前年比で増加した。米国はまだ3月までの駆け込み調達分が製品になったり、3月までの在庫輸入車の販売が主を占め、販売台数増となった。ただ、4月の10.2%増から5月は1.7%増と増加率を下げている。
日本は昨年の販売減の反動から増加している。
中国は経年車の買い替え購入補助金がまだ効いているほか、メーカーの販売競争が激化、販売増となっている。ただ、低価格販売競争は多くの問題を抱えている。
 

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米国/千台

 

23

24

前年比

25

前年比

1

1,066

1,082

1.5

1,112

2.8

2

1,161

1,260

8.5

1,221

-3.1

3

1,384

1,455

5.1

1,592

9.4

4

1,357

1,328

-2.1

1,463

10.2

5

1,375

1,444

5.0

1,468

1.7

6

1,386

1,344

-3.0

4月からの25%関税による販売価格改定は6月から本格化。4・5月販売分は駆込輸入分を販売消化。6月からの販売が注目される。

7

1,314

1,277

-2.8

8

1,341

1,421

6.0

9

1,340

1,176

-12.2

10

1,211

1,327

9.6

11

1,242

1,364

9.8

12

1,454

1,495

2.8

合計

15,631

15,973

2.2

6,856

4.4

日本 /千台

 

23

24

前年比

25

前年比

1

382

335

-12.3

376

12.2

2

427

345

-19.2

409

18.6

3

572

451

-21.2

500

10.9

4

349

310

-11.2

343

10.6

5

327

312

-4.6

324

3.8

6

393

373

-5.1

昨年落ち込んだ反動で今年は増加に転じている。ただ、5月までを2023年と比較した場合、まだ▲5.1%減となっている。

7

379

405

6.9

8

340

328

-3.5

9

437

439

0.5

10

397

402

1.3

11

411

389

-5.4

12

363

329

-9.4

合計

4,779

4,421

-7.5

1,952

11.4

中国 /千台

 

23

24

前年比

25

前年比

1

1,649

2,439

47.9

2,423

-0.7

2

1,976

1,584

-19.8

2,129

34.4

3

2,451

2,694

9.9

2,915

8.2

4

2,590

2,359

-8.9

2,590

9.8

5

2,382

2,417

1.5

2,686

11.1

6

2,622

2,552

-2.7

 

 

7

2,387

2,262

-5.2

・国内でダンピング販売競争激化。在庫減らしに新車を格安で中古車として販売している有様。当局が監視強化

8

2,582

2,453

-5.0

9

2,858

2,809

-1.7

10

2,853

3,053

7.0

11

2,970

3,316

11.6

12

3,156

3,489

10.6

合計

30,476

31,427

3.1

12,743

10.9

             

 <中国の自動車廉価販売競争問題>
中国の人民日報は9日、在庫処分のために新車を中古車として大幅値引きして販売する商慣行を廃止すべきだと指摘し、関係当局に監督強化などの対応を求めた。

5月、長城汽車の魏建軍会長が走行記録がない車が中古車市場で流通していると指摘。商務省はメーカーや業界団体とこの問題を協議した。

商務省は見解を発表していないが、人民日報は、販売実績かさ上げに向けた「偽装された価格引き下げ」を自動車業界「退化」の顕著な例と非難し、「厳しい規制措置」で市場秩序を回復すべきと主張した。

景気や個人消費の低迷で、さまざまな業種にデフレ圧力がかかり、自動車各社は販売目標達成に苦労している。

廉価競争の仕掛け人は、上汽通用五菱汽車の宏光MINI EVで50万円から販売され、チョイ乗り用として人気を博した。

2023年からはBYDがEV海鴎(シーガル)を7万元台から、次に海豚(ドルフィン)を8万元台から、人気のPHV秦も9万元台から販売、ライバル間で低価格EV販売競争が展開され、競争激化で負けたEVメーカーは窮地に立たされている。

人民日報は、中古車とうたった安値販売の弊害を列挙。「メーカーにとっては短期的に在庫圧縮につながるものの、利益率を下げ、損失を増やし、製品の品質や技術革新への投資を妨げる」とし、
「消費者は、価格面ではお得に見えても、初回購入者特典の喪失、バッテリーの劣化の可能性、転売時の大幅な価値低下などのリスクを抱えることになる」と指摘した。

電気自動車(EV)メーカーについては「データ崇拝」や販売台数競争から脱却し、品質と技術革新に注力する必要があると指摘した。
特定の自動車メーカーの名前は挙げていない。

さらに、規制当局が採用すべき対策として、中古車登録の監督強化、車両のライフサイクル追跡システムの確立、登録後すぐに転売する行為を厳格に取り締まることなどを挙げた。
以上。

 

[ 2025年6月11日 ]

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