アイコン 【マレリHD】チャプター11手続きで債権者主導の再建へ 45日間の入札に他スポンサー現れず


自動車部品大手のマレリホールディングス株式会社(さいたま市北区)と傘下のマレリ株式会社をはじめとするグループ76社は、米国連邦倒産法第11章(チャプター11)に基づく再建手続きにおいて、新たなスポンサーの入札がなかったことから、既存の主要債権者グループのもとで再建を進める方針を7月29日までに正式決定した。

マレリグループは、かつて日産自動車の中核サプライヤー「カルソニックカンセイ」として知られ、2017年に米投資ファンドKKR傘下入り。その後、イタリアのマニエッティ・マレリと統合し、世界170拠点以上・従業員5万人超を擁するグローバルサプライヤーとして成長を図ってきた。

しかし、コロナ禍以降の自動車市場の停滞や主力顧客である日産、ステランティスの販売不振などが重なり、資金計画に狂いが生じ、2022年には国内で民事再生法の適用を申請。その後、再建計画の一環としてチャプター11の申請に至った。

 

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■ 債権者主導の再建へ

6月11日(日本時間)に米デラウェア州連邦裁判所にチャプター11を申請し、45日間の「オーバービッド期間」に事業買収者を募っていたが、既存の債権者グループを上回る提案は提示されず。その結果、ドイツ銀行、フォートレス、SVP(ストラテジック・バリュー・パートナーズ)などの貸付機関グループの支配下で再建を図る方針が確定した。

グループ全体の再建にあたり、DIPファイナンスとして11億ドル(約1634億円)の資金調達を確保。そのうち6.49億ドル(約951億円)はすでに承認されており、今後は2026年のチャプター11脱却を目指す。

 

■ 短期間で再建失敗、再編の現実

マレリは2022年に日本での再生計画が認可されたばかりだったが、わずか2年でのチャプター11入りとなり、構造的な経営課題の根深さが浮き彫りとなった。資金繰りの綱渡りが続く中で、金融支援と事業改革のバランスが取れなかった点も、今回の事態を招いた要因といえる。

今後は、債権者グループによる経営体制の再構築や事業の選別・集約が焦点となる。雇用や拠点維持、主力取引先との関係維持など、再建には多くの課題が残されている。


 

【企業概要】
社名 マレリホールディングス株式会社
所在地 埼玉県さいたま市北区宮原町2-19-4
代表者 代表取締役社長 デイヴィッド・ジョン・スランプ
設立 2016年10月
グループ売上高(2020年) 連結 約1兆2665億円
従業員数 グローバルで約5万人

 

[ 2025年7月29日 ]
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