老舗靴下メーカー「三ッ星靴下」が経営破綻 円安も追い打ちに
靴下製造業の三ッ星靴下(株)(所在地:奈良県大和高田市大谷313、登記簿上所在地:奈良県香芝市別所44、代表:堀田征治ほか)と、関連の三ツ星産業(株)(所在地:奈良県大和高田市大谷314、登記簿上所在地:奈良県大和高田市築山785、同代表)は7月1日付、事業を停止して、破産申請に向けた事後処理を弁護士に一任した。
負債総額は2社合計で約33億円。
資本金が2500万円。
三ッ星靴下(株)は1948年創業の老舗靴下メーカーで、かつては紳士・婦人用ソックスやパンティーストッキングを製造し、1986年には年商80億円を超えるなど、地元で有力企業として知られていた。
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その後、医療用や着圧ソックスなど高機能製品に力を入れていたが、2011年にパンティーストッキングから撤退。アパレルチェーンとの取引縮小も重なり、売上は減少。2016年には年商10億円を下回るまでに低迷。
中国からの調達をベトナムに切り替えるなど対策を講じたものの、過去の設備投資で抱えた借金が重く、資金繰りが悪化。2020年には不動産を売却して負債圧縮を試みたが、抜本的な改善には至らず、円安も追い打ちとなって経営が行き詰まり、今回の措置となった。
関連の三ツ星産業(株)は販路を担っており、アパレルやスーパーとの取引を展開していた。
担当者弁護士には、「法律事務所リメス」の東海伸晃弁護士(電話番号:0745-43-5101)が任命されている。
[ 2025年7月 2日 ]
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