大村市関係各位(JFEの営業停止処分について)
令和7年(2025年)7月6日
関係各位
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件名:JFEエンジニアリングによる営業停止期間中の大村市新ごみ処理施設整備・運営事業への参加申請に関する意見書
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拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、令和7年4月18日に公告された「大村市新ごみ処理施設整備・運営事業」に関しまして、JFEエンジニアリング株式会社(以下「JFEエンジ」)が参加資格申請を行ったとの情報が、地元関係者の間で複数寄せられております。
当該企業は、2025年5月9日付のプレスリリースにて公表された通り、同年5月24日から7月22日までの60日間、「水道施設工事業に関する公共工事」に関して営業停止処分を受けております。これを踏まえ、本意見書では、当該参加申請および今後予定されている大村市との面談について、以下の観点から重大な懸念を表明いたします。
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【1. コンプライアンス違反の可能性について】
営業停止期間中において、仮に対象となる「水道施設工事」が本件事業の一部に含まれる場合、営業停止命令の趣旨に反する行為と捉えられかねません。
参加資格申請および面談は形式上「契約行為」には該当しない可能性があるとしても、実質的な営業活動の一環であり、コンプライアンス、企業倫理の観点から看過できない行為です。
特に、処分対象の但し書きに「公共工事に関わるもの」と明記されている以上、国土交通省が定める工事区分の技術的境界を盾に自社の正当性を主張することは、社会的規範や企業モラルの逸脱と受け止められるおそれがあります。
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【2. ガバナンスおよび経営判断に対する疑義】
本件参加申請がJFEエンジの取締役会承認のもとでなされたものである場合、同社はガバナンス体制に照らして正当と判断した可能性があります。
しかしながら、親会社であるJFEホールディングスを含むグループ全体としてのリスク管理や説明責任の観点からは、社会的信頼を毀損する結果を招きかねません。
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【3. 地元企業への影響と二次被害の懸念】
最も深刻な懸念は、本件事業に参加を検討している地元企業が、JFEエンジとの共同参画を求められた場合に、処分期間中の関与が自社のコンプライアンス違反に問われることを恐れ、参加を辞退せざるを得ない事態が生じうるという点です。
この場合、地域経済や地元産業への波及的損失は小さくなく、営業停止処分の対象企業による行動が**他社に対する「第二のコンプライアンス被害」**を引き起こすこととなり、極めて憂慮すべき事態であります。
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【結語】
公共工事に関与する企業の社会的責任は極めて重く、法令遵守のみならず、企業倫理・就業規範・社会通念に照らした行動が求められます。
JFEエンジによる本件事業への関与については、形式的な処分対象の範囲にとどまらず、営業停止命令の精神・趣旨を正しく理解し、自粛する姿勢こそが企業の信頼回復に繋がるものであると強く考えます。
今後の透明性ある説明と適切な対応を、関係機関ならびに企業側に強く要望いたします。
敬具






