アイコン 4月の景気動向指数 3年7ヶ月ぶりの大幅改善

 

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内閣府が7日発表した4月の景気の現状を示す景気動向指数は、自動車の生産が好調だったことなどから3年7ヶ月ぶりの大幅な改善となった。
景気の現状を示す「一致指数」は平成22年を100とした指数で117.7と、前月を1.7ポイント上回り、3年7ヶ月ぶりの大幅な改善となった。

これは、国内や北米向けの自動車の生産や販売が好調だったこと、それに、携帯電話や薄型テレビの出荷が伸びたことなどが主な要因で、内閣府は景気の現状について「改善を示している」という判断を据え置いた。

また、景気の先行きを示す「先行指数」は、住宅着工が増えていることなどから105.6と前月を1.1ポイント上回り、2ヶ月ぶりに改善した。
以上、
アベノミクスにより大手企業は空前の純利益を更新し続けており、良いのが当然だろう。

「先行指数」において、住宅着工戸数(下記表参照)は増えているといえば増えているが、1~4月累計では前年同期間比▲5.9%減である。建築現場へは順次納品されることから、着工の許可を取ったからといって、即景気に影響が出るものではない。特にビル物の場合は完成までに1年から2年要する。注文住宅では3ヶ月から5ヶ月程度であろうか。
3月まで水面下、4月0.3%増くらいで住宅着工戸数が増加しているから景気が改善されるという見方はいかがなものかと思われる。

<住宅着工戸数・年別月別推移>データは国交省より。
年間住宅着工戸数
 
着工戸数
前年比
備考 
2010
813,126
3.1%
 
2011
834,117
2.6%
 
2012
882,797
5.8%
 
2013
980,025
11.0%
消費税増税駆込需要
2014
892,261
-9.0%
増税減
2015
909,299
1.9%
 
2016
967,705
6.4%
 
2017
964,641
-0.3%
 
2018
289,271
-5.9%
1~4月計
・2015年以降着工戸数を押し上げたのは賃貸住宅の着工戸数/緑マーカーはアベノミクス時代

 

全国の住宅着工戸数年・月別推移 
 
2016年
2017年
2018年
 
着工
対前年
着工
対前年
着工
対前年
戸数
同月比
戸数
同月比
戸数
同月比
1
67,815
0.2
76,491
12.8
66,358
-13.2
2
72,831
7.8
70,912
-2.6
69,071
-2.6
3
75,744
8.4
75,887
0.2
69,616
-8.3
4
82,398
9.0
83,979
1.9
84,226
0.3
5
78,728
9.8
78,481
-0.3
 
 
6
85,953
-2.5
87,456
1.7
 
 
7
85,208
8.9
83,234
-2.3
 
 
8
82,242
2.5
80,562
-2.0
 
 
9
85,622
10.0
83,128
-2.9
 
 
10
87,707
13.7
83,057
-4.8
 
 
11
85,051
6.7
84,703
-0.4
 
 
12
78,406
3.9
76,751
-2.1
1~4月
967,705
6.4%
964,641
-0.3%
289,271
-5.9%

 

[ 2018年6月 8日 ]

 

 

 

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