アイコン 米共和党上院重鎮ジョン・マケイン氏亡くなる トランプと確執

 

 

共和党のジョン・マケイン上院議員(上院軍事委員長)が8月25日、脳腫瘍(ガン)のため81歳で亡くなった。1年以上前に不治のガンであることを公表していた。

マケイン氏は、ベトナム戦争に参戦、搭乗の軍用機がハノイ上空で撃墜され、緊急脱出したものの負傷、捕虜となり、拷問され、5年半捕虜生活を続けた。

米国において「英雄」と呼ばれ、米政界でも特に高名で尊敬された上院議員となった。
実直な語り口の持ち主で、良識と分別、バランス感覚を重視する保守政治家として、思想性の強い共和党議員と衝突することも多く、「異端児」と呼ばれ、好んでそう自称した。
また、ドナルド・トランプ米大統領を、大統領選の最中から強烈に批判し続けた。
実務的な成果主義者で、結果を出すためには党内だけでなく対立する民主党との取引や譲歩も受け入れる、交渉の達人として評価された。

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こうしたことから、トランプ大統領はマケイン氏を嫌い、ガンを告知していたものの「英雄」と呼ばれるマケイン氏のことを「捕虜であり、真の英雄ではない」と発言し、さらに両者の仲は最悪となった。
(捕虜当時、ベトナム軍は、父親が司令官だとわかり、交渉に利用しようとしたがマケイン氏自身がこれを拒絶、長期間の捕虜となった。長期にわたりかなりの拷問を受けたとされる)

これに対し、マケイン氏は、共和党保守派でありながら、自分が死んだ時には、トランプ大統領の弔辞は望まない、共和党のブッシュ元大統領や民主党のオバマ元大統領にお願いしたいと、事前に遺言を公表した。

韓国は、米上院軍事委員長のマケイン氏が、昨年5月9日に誕生した文在寅大統領を5月下旬にも訪問したいと公式に申し出たところ、青瓦台が10日間あまり無視し続け、マケイン氏側は(内心・激怒し)東南アジアを訪問予定があり、韓国へはもう行く気はないと断り、韓国政権の失態を米議会にさらけ出した。
(文大統領は月末、インドネシアのメガワティ(親中派の元大統領)を1日中歓待していたことが韓国で報道されていた。)
(マケイン氏は北朝鮮外交の強硬派、過去の食糧支援や韓国の太陽政策を厳しく批判したことがあった。・・・金大中・盧武鉉と続く太陽政策を継承する文政権が無視した理由もここいら辺にあろうか)

ジョン・シドニー・マケイン3世(マケイン上院議員)は1936年8月29日、当時は米管理下にあったパナマ運河地域のココ・ソロ海軍飛行場で生まれた。祖父(海軍提督)も父(ベトナム戦での米司令官)も海軍大将まで上り詰めた、海軍一家で生まれ育った。祖父・父の名に由来しイージス艦に「ジョン・S・マケイン」として名が残され、現在では3世もその由来の名に加えられている。
以上、

マケイン氏、米国上院議員の長老、それも軍事委員長のプライド・名誉を傷つけたトランプ大統領、その怒りは葬儀への出席拒否ということになった。

「せごどん」の鹿児島で自民党総裁選に出馬表明した安倍首相は、当然、トランプとの関係もあり参列せず、ブッシュ大統領時代に関係が深かった小泉元首相を参列させるものと見られる。

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[ 2018年8月27日 ]

 

 

 

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