アイコン 需要旺盛ながら鋼材価格上がらず 鉄骨工事会社の技術者不足顕著

 

 

かつて鉄骨会社は、多くのゼネコンの倒産に巻き込まれ、これまた多くが破綻していった。鉄骨工事会社は大きな加工場を要し借入金も大きく、焦げ付きに耐えられない会社が多い。
鉄骨工事会社は、設計図面どおりに加工してから現場搬入し、組み立てる。今では現場溶接など皆無となっている。そのためには、加工図面書き、加工、(現場搬入)、組立技術者たちが必要であるが、そうした人材がバブル崩壊によるゼネコン破綻で減り、リーマンショックでのゼネコン破綻でさらに減り、大幅に減少している。

しかも、鉄骨価格は上下が激しく、下落局面では鋼材を高値で抱えていた鉄骨会社は大損、上昇局面では鋼材の在庫を持たない会社は安値受注していた場合、膨大な手出しから経営難にも陥った。
鉄骨価格は、為替も関係する国際流通価格と旺盛な需要を背景とした日本価格が設定され、需要増の場合、双方の高い価格で鉄骨価格が形成されている。
そうしたことから、鉄骨メーカー系商社から支給材も多くなり、加工・組立代金だけの仕事になり、鉄骨工事会社の好景気もいつまでも続くわけでもなく、新たに大工場を作る状況にはなく、また破綻した鉄骨工事会社の技術者も散逸してしまった。

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<価格上がらず>
現行、首都圏の再開発や東京五輪関連施設の建設が進むなか、建設用鋼材の流通価格に頭打ち感が強まっているという。
鋼材を鉄骨に加工する能力が、建設需要の伸びに追いつかず、制約となっているためだという。
人手不足による加工能力の伸び悩みが鋼材需要に水を差し、流通価格の上昇ペースを鈍らせる構図が浮き彫りになってきている。
都心大再開発や東京五輪関係で、2017年と比べ鋼材需要は大幅に増加するはずだったが、現実には期待ほど増えず、流通価格の値上がりも限定的で、もっと上がるはすだったという・・・。

H形鋼は86000円、
東京製鐵は、需要は旺盛で忙しく、運送費や副資材価格の上昇で値上げしたいものの、10月契約分も値上げが浸透できず8ヶ月連続で据え置きとなったという。メーカーも苦慮している。
H形鋼は電炉で生産される。
韓国ポスコも電炉のベトナム工場も持ち、販売先に苦慮している。韓国市場はFTA締結の中国製が大量に入り込み価格競争により疲弊、ボスコはじめ韓国勢は日本市場を狙っている。
そうした輸入鋼材により市場価格が抑えられている可能性が高い。

 

小野建 (独立系鋼材輸入商社)中国製など
連結/百万円
16/3期
17/3期
18/3期
19/3予
売上高
189,677
176,360
203,151
220,779
営業利益
4,292
5,392
6,980
6,811
 営率
2.3%
3.1%
3.4%
3.1%
経常利益
4,488
5,630
7,190
6,944
当期利益
3,304
3,818
5,025
4,811

 

日鉄住金物産(新日鉄住金系鉄鋼商社)
連結/百万円
16/3期
17/3期
18/3期
19/3予
売上高
1,930,845
1,841,353
2,062,316
2,500,000
営業利益
27,885
30,832
32,314
38,000
  営率
1.4%
1.7%
1.6%
1.5%
経常利益
29,025
30,915
35,188
38,000
当期利益
17,329
18,238
21,726
23,500
 
 
 
<忙しいが、メーカーも儲からず>
東京製鐵(電炉メーカー、建材用主力)
連結/百万円
16/3期
17/3期
18/3期
19/3予
売上高
134,159
121,748
164,137
206,000
営業利益
17,784
10,514
10,475
12,000
 営率
13.3%
8.6%
6.4%
5.8%
経常利益
18,039
11,164
11,803
12,000
当期利益
19,156
11,140
11,305
11,000

 

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[ 2018年9月27日 ]

 

 

 

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