アイコン 韓国KTX脱線 6月に設置した線路転換機の配線ミスが原因と

 

 

日本の新幹線は、超高速で運行するため、もしも脱線した場合、とんでもない大惨事になることから、専用軌道で運行している。
一方、韓国のKTXは、最高速200キロ、250キロ、300キロ超と路線により制限速度があるものの在来線を使用している。
今回の脱線も以前の脱線も、分岐路で生じている。いずれも、もしも最高速で運行していた場合は、大惨事になるものだった。

8日午前に発生した江陵線KTX脱線事故の原因が明らかになりつつある。
国土交通部とKORAIL(韓国鉄道公社)によると、事故地点の南江陵分岐点に設置された線路転換器が正常に作動するかどうかを表示するケーブルが誤って連結され、信号システムにエラーが生じたことが初動調査で明らかになった。

事故地点の線路転換システムに異常が生じた状況で列車に「停止」信号を送るべきだったが、「正常進行」信号が出ていたことで、脱線事故につながったというのが、国土部航空鉄道事故調査委員会側の推定。

分岐器と線路転換器が正確に作動しなければ、列車が通過する線路が途切れるような状況が生じるため脱線するしかない。
このケーブルが正常に連結していれば脱線事故を防ぐこともできたという。

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問題は、なぜケーブルが誤って連結され、それをチェックできなかったのかという点。このケーブルが連結されたところは、事故地点からやや離れた清涼信号所内の信号機械室。今年6月に嶺東線が、江陵駅と江陵車両基地にまでつながった時に設置された。
ここには、線路転換システムの正常な作動を確認する装置とこれを感知して列車の出発信号を送るシステムがある。
信号所の工事は、韓国鉄道施設公団が担当し、KORAILがこれを受けて運営とメンテナンスの責任を担っている。

事故直後に清涼信号所を訪れた調査委員会の関係者は、事故地点の線路転換システムと連結したケーブルの位置が変わっていることを肉眼で確認した。

鉄道専門家らは、2つの可能性を提起している。
一つは施工とメンテナンスの問題。
最初からケーブルが誤った連結された状態で工事が終わり、KORAILもこれに気づかず今まで運営してきたという。
しかし、この可能性は低いと判断している。
ある鉄道専門家は「もし最初から施工に問題があったとすれば、事故はそれまでにも何度か発生しているはず。事故列車より先に出発した列車がいかなる異常もなく通過したのをみると、施工やメンテナンスの問題とは考えにくい」と述べた。

もう一つは、事故直前に誰かがケーブルに触った可能性。
国土部やKORAILによると、事故直前に江陵駅とKORAIL管制センターで南江陵分岐点の信号制御システムのエラーが確認された。エラーが解決されなければ「出発」信号が表示されず、江陵駅から列車は出発できない状況だった。
このため、江陵駅の駅員とメンテナンス関係者が現場に出動し、状況を点検したという。
問題は、この過程で誰かが清涼信号所に行ったのか、行った場合は、どんな措置を取ったのかを確認する必要があるという指摘が出ている。
誰かが、ケーブルの連結位置を変えた可能性がある。該当システムは専門家でなければに触れることができない。

2011年2月、
発生した光明駅KTX脱線事故が代表的な事例だ。当時の脱線事故を調査した結果、事故地点に設置されていた線路転換器の密着感知器からナットが一つなくなっている事実が明らかになった。事故当日に密着感知器のケーブル交換工事をした際の作業に問題があった。

このため線路転換過程で方向の不一致障害が発生し、光明駅と管制センターにエラーが表示された。するとメンテナンスを担当したKORAIL職員が任意に線路転換器の進路表示ケーブルの位置を変えた。このため管制センターのモニターにはシステムに問題がないと表示された。

しかし、線路転換器の障害は続き、これを知らず指示に従って運行したKTX列車が脱線した。
メンテナンスの問題が根本的な原因だったなら、KORAIL職員が無断でケーブルの位置を操作したのが事故の直接的な原因になったという。

ある鉄道業界関係者は「事故の直前に清涼信号所で、どんな作業が行われたかを明らかにするのが、脱線の原因の究明につながる」とし、「もし、誰かがケーブルを任意に触ったとすれば、明白な人災とみるべき」と指摘している。
また、「脱線を起こした別の原因の線路転換システムのエラーもどうして生じたのかをはっきりと確認しなければいけない」とし、「開通から1年ほどしか経っておらず線路の安定化が十分でないのか、それとも施工の問題だったのかを確認し、根本的な解決策を出す必要がある」と述べた。

2016年5月、
高速鉄道線(KTX)は、仁川国際空港駅を出発して木浦へ向かうまもなく車輪が脱線。このときも分岐機が破損していた。スピードがほとんど出ておらず1車両の2輪だけが脱線した事故だった。

一方、金賢美国土部長官は、「KORAILは、線路転換器の回線が誤って連結されたと推定される」と説明したが、いつからこのようなことが発生したのか、また問題があるのなら、なぜ今まで是正されなかったのか、航空鉄道事故調査委員会が、根本的な診断を出すべき」だとし、「その結果に基づいて応分の責任を取るべきだと考える」と強調した。

金長官は「私たちが他国から鉄道の受注をする、南北の鉄道を連結する、こうした大きな夢を持って進めているが、こうした失敗を繰り返す状況で新しい事業を受注するなどとは言えない」とも話した。
以上、韓国紙参照

 

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[ 2018年12月11日 ]

 

 

 

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