アイコン 羽田空港北側のマルハニチロ「城南島物流センター」火災 3人死亡

 

 

 12日午後1時半頃、羽田空港北側の東京都大田区城南島6丁目にあるマルハニチロ物流「城南島物流センター」から出火し、鉄骨造り5階建てのうち、約700平方メートルを焼失した。
警視庁湾岸署によると、この火事で男性3人が死亡し、1人が負傷した。同署が出火原因を調べている。

 東京湾岸署幹部によると、食品の仕分け作業場がある5階部分の燃え方が激しく、出火元の可能性があるという。
死亡した3人はいずれも建物内で発見され、同署が身元確認を進めている。東京消防庁によると、3人のうち2人は50歳代とみられる。

当物流センターは、配送前の水産物や冷凍食品を保管し、約2万5000トンを収容可能。
出火当時、5階で冷凍機の入れ替え作業と配管工事が行われ溶接作業も行われていたという。建物内にはマルハニチロ物流の従業員と取引先の業者ら約40人がいた。このうち8人が逃げ遅れ、5人は屋上や建物内から消防隊員に救助された。
マルハニチロによると、死者3人は取引先業者の作業員の可能性があるという。

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5階で溶接作業が行われていたとの情報もあり、東京湾岸署が、従業員らから事情を聞き、当時の状況を調べている。
物流センターのセンター長(46)によると、午後1時半頃に突然、火災報知機が鳴り、自ら館内放送で避難を呼びかけた。

現場は、東京モノレール流通センター駅から東約3キロの工場や倉庫などが立ち並ぶ地域。
この火事の影響で、近くにある羽田空港のC滑走路が午後2時過ぎから約1時間45分にわたって閉鎖された。

<会社のリリース>
同社はHPで次のようにリリースしている。
1.発生日時
平成31年2月12日 13時30分頃
2.発生場所
株式会社マルハニチロ物流 城南島物流センター
(東京都大田区城南島6-1-4)
3.人的被害の状況
作業員3名の死亡が確認されました。
亡くなられた方におかれましては心からお悔み申し上げます。
4.原因および被害の状況
火災発生原因および被害の状況につきましては、現在確認中であり、判明次第 お知らせいたします。
以上、

工事業者は何故に周囲の安全確認をせず、溶接作業をしたのだろうか。
また、工場側は何故に一帯を安全確認した上で、該当階を閉鎖して工事をさせなかったのだろうか。
冷凍機の入れ替え+配管作業+配管溶接作業を、業務に支障がないようにさせる工場側もおかしい(本来、休日に行うべき交換作業だ。当センターでは働け働けで休日もないのだろうか)

施工業者の慣れという大きな油断から今回の火災事故が発生し、尊い3名の命を奪ったものと見られる。

立法府・国交省・司法当局は、溶接作業で安全確認ミスにより火災を起こした場合、火災を起こした元請けや下請けの経営者の刑事責任まで問うべきだ。そうしない限り、一向に是正されない。

<溶接火花火災事件の一例>
2015年3月18日、北海道興部おこっぺ町北興の生コンクリート製造会社の工場で火災があった。北海道警興部署によると、工場敷地内にある生コンクリート製造プラントの最上階の4階から出火。溶接作業などをしていた男性3人が病院に運ばれ、2人が死亡、1人が顔などにやけどを負った。

2016年10月30日、大阪府和泉市浦田町の溶接加工業「鈴工業」の倉庫内で溶接作業をしていたところ建物に火花が燃え移り、平屋建て倉庫2棟計約2100平方メートルを焼失した。ケガ人はいなかった。

2018年7月、新潟市では溶接機・溶断機の作業が原因の火災が2018年1~7月までの間に4件発生。(全国ではかなり多くの発生原因になっているはずだ)

2018年7月26日発生した安藤ハザマが施工中の多摩アマゾンデータセンター新築現場火災も、現場地下で鉄骨切断の溶接作業中に火花が、近くにあった燃えやすい断熱材用発砲ウレタンに引火し、5人が死亡、20人が意識不明という大惨事となった。

溶接主流の電気を使うアーク溶接では、火花のほか、逆流電流による火災事故例などもある。
現場でボンベを持ち込みスポット的に利用される酸素アセチレン溶接もある。

施工業者も現場で溶接しない施工方法を考えるべきだ。

以前、建築現場では、現場監督が配管屋さんの溶接加工は、外の火の気のない場所でさせていた。当然、建築現場内での喫煙は厳禁の厳しい現場だった。今では当然だろうが15年前の話だ。

今や建築現場で鉄骨を切断したり、接合したりする作業はほとんどない。
事前に鉄工場で加工してから現場に搬入され、ボルトで固定するだけになっている。

各種施設では設計変更がたびたびあり、そうした現場では、まだ、こうした溶接作業が行われる。そうしたことからも安全の上、安全を期し確認し、溶接作業に入るべきだ。溶接作業中は、現場を監視・管理する監督者を配置すべきだ。また、溶接作業をする近くには必ず、消火器を置いて、作業に当たらせるべきだ。

溶接工事業者の団体では、安全マニュアルの講習会もパンフも配布している。
安全の基本を無視した作業員のちょっとした油断や慣れが火災を招いている。


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[ 2019年2月13日 ]

 

 

 

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