アイコン LIXIL-G トステムとINAXの対立 大株主、10年の業績推移、瀬戸氏と潮田氏の経歴

 

 

住宅設備大手のLIXIL(リクシル=トステムとイナックスの合併会社)グループで、トステム家の潮田会長から昨年11月1日、最高経営責任者(CEO)の退任に追い込まれた瀬戸欣哉取締役・代表執行役社長(58歳、プロの経営者として就任していた)は4月5日、6月開催予定の定時株主総会に自身を含む8人の取締役候補を株主提案し、CEOへの復帰を目指す考えを明らかにした。

合併当初は会長と社長を交代交代にしていたが、トステム主導でアルミ建材やキッチンメーカーなどを買収し続け、トステムの発言力を強めていった。

しかし、オーナー会社同士のヒフティヒフティの合併である以上、失態責任がない以上、交代交代を遵守する必要があろうが、トステム家の潮田氏が、イナックス家の承認を取らず経営のプロである瀬戸氏をCEOから退任させ、潮田氏は会長兼CEOを兼務してしまった。これではイナックス家は面白くない。

スポンサード リンク

<トステムとINAXの経営統合経緯等>
2001年4月: INAXとトステムが、共同持株会社を設立して、経営統合することに合意。
同年10月: 旧「トステム株式会社」を「株式会社イナックストステム・ホールディングス」に商号変更するとともに、会社分割により完全子会社の新事業会社「トステム株式会社」(2代目)を設立して、純粋持株会社化。
同年10月: INAXと株式交換を行い、同社をINAXトステム・ホールディングス傘下の完全子会社とする。
2004年10月: INAXトステム・ホールディングスが「株式会社住生活グループ」(じゅうせいかつグループ)に商号変更。

2012年7月: 「株式会社LIXILグループ」に商号変更
0406_01.jpg

 

LIXIL大株主の状況/2018年9月30日現在
大株主名
/千株
比率
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)
14,351
4.95
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)
13,792
4.75
STATE STREET BANK CLIENT OMNIBUS OM04
10,771
3.71
野村信託銀行(信託口/潮田一郎氏分)
8,896
3.07
JPMC OPPENHEIMER JASDEC LENDING ACCOUNT
7,853
2.71
LIXIL従業員持株会
6,673
2.30
第一生命保険
6,561
2.26
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口5)
5,685
1.96
三井住友銀行
5,543
1.91
GOVERNMENT OF NORWAY
5,027
1.73
小計
85,156
29.36
野村證券
6,381
2.00
ノムラ.I.PLC
3,261
1.00
野村アセット
10,965
3.50
三菱UFJ系統計
12,727
4.06
合計
118,490
39.92
自己株式
23,229
7.41
総合計
141,719
47.33
 
 
LIXILグループ業績推移
連結/百万円
10/3
11/3
12/3
13/3
 
売上収益
982,606
1,214,939
1,291,396
1,436,395
税引前利益
27,857
39,160
16,125
53,063
株主利益
-5,331
15,779
1,868
21,347
包括利益
12,715
-694
44,896
連結/百万円
14/3
15/3
16/3
17/3
18/3
売上収益
1,628,658
1,705,427
1,890,450
1,633,229
1,664,817
税引前利益
74,937
59,564
-7,087
70,514
89,997
株主利益
44,755
30,864
-25,605
42,503
54,581
包括利益
75,116
29,904
-43,494
38,338
66,594
 
16/3期の利益は、固定資産に係る減損損失、株式売却損やGROHEの子会社であったJoyou AGに関する調査費用などをその他の費用に計上したことによるもの。経常利益では48,421百万円の利益だった。
 
更迭した理由は、私見であるが、瀬戸社長は、原価の見直しは当然ながら、利益を損なっている事業を縮小もしくは廃止し、売上高を下げる代わりに、利益貢献事業を拡大させたものと見られる。潮田会長はそれまで売上高を拡大させ続けてきたことから、売上高と利益の双方を追求すべきとの考え方で両者は衝突したものと見られる。
瀬戸氏は、プロの経営者者として採用されており、当然、利益第一主義に走ることは疑いようがないだろう。
ただ、潮田氏の力量=ワンマン体質で、ここまで大きくしたことは評価されようが、INAX家やイナックス人脈を軽視した場合、今回のようにINAX側から問題提起されることになる。
ここまで会社が大きくなれば、創業家として君臨し続けるには僅かな持株比率、瀬戸氏側の取締役候補が株主総会で、承認される可能性すらあり、トステム創業家が追放される可能性すらある。瀬戸氏出身の住友商事(大阪商人)はいいにつけ、悪いにつけ凄腕の人材を育てる(私事、過去住友関係ではM&Aでとんでもない会社つかまされ痛い目にあったことがある)。

 

瀬戸欣哉取締役 執行役社長
1960年6月生
1983年4月
住友商事株式会社入社
1990年7月
米国住友商事会社(現 米州住友商事会社) デトロイトオフィス プロジェクトマネージャー 特殊鋼製品担当
1992年7月
プレシジョンバーサービス・インク バイスプレジデント
1997年5月
アイアンダイナミクスプロセスインターナショナルエルエルシー代表取締役社長
1999年9月
住友商事株式会社 鉄鋼第一事業企画部 eコマースチーム長兼マネージャー
2000年10月
株式会社MonotaRO取締役
2001年6月
同社代表取締役社長
2006年3月
同社取締役 代表執行役社長
2010年11月
ゾロツールズ・インク(現 ゾロ・インク)取締役
2011年8月
株式会社K-engine代表取締役社長
2012年3月
Grainger Asia Pacific株式会社代表取締役社長
2012年3月
株式会社MonotaRO取締役 代表執行役会長
2012年4月
ダブリュー・ダブリュー・グレンジャー・インク バイス・プレジデント アジアパシフィック担当
2013年10月
同社シニア・バイス・プレジデント オンラインビジネス担当
2013年12月
ジーダブリューダブリューユーケーオンラインリミテッド(現 レイザーオッカム・リミテッド)CEO
2014年3月
株式会社MonotaRO取締役会長(現)
2016年1月
当社代表執行役兼Chief Operating Officer
2016年1月
株式会社LIXIL取締役社長兼CEO(代表取締役)
2016年3月
同社取締役社長兼CEO(代表取締役)兼LIXIL Water Technology CEO
2016年5月
GraceA株式会社取締役(代表取締役)
2016年6月
当社取締役 代表執行役社長兼CEO
2016年11月
株式会社LIXIL取締役社長兼CEO(代表取締役)兼LIXIL Water Technology CEO兼LIXIL Housing Technology CEO
2018年4月
当社取締役 代表執行役社長兼CEO
LIXIL Water Technology CEO兼LIXIL Housing Technology CEO(現?)
2018年4月
株式会社LIXIL取締役社長兼CEO(代表取締役)(現?)
2018年11月
当社取締役・執行役社長(現、CEOなし)
 

 
[ 2019年4月 6日 ]

 

 

 

関連記事

 

 

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ