アイコン 米大統領選世論調査 11ポイントの差 民主バイデン氏有利 共和トランプ氏に逆風

 

 

2019年3月29日、トランプ大統領が唯一ニュース社と認める米FOXニュースの世論調査によると、民主党の候補争いで首位に立つバイデン前副大統領が、大統領選で民主党候補になった場合の支持率は47%で、トランプ氏の40%を7ポイントリードしている結果を発表した。

4月26日、米議会専門誌ザ・ヒルなどが発表した世論調査によると、米大統領選挙に名乗りを上げたバイデン前副大統領が民主党の候補に指名されてトランプ大統領と対決する場合、6ポイント差で優位に立っていることが分かった。バイデン氏の支持率は43%、トランプ氏は37%だった。

5月15日、米キニピアック大が発表した世論調査では、本選で直接対決した場合、バイデン氏がトランプ氏を11ポイント差で破るという結果が出たと発表した。

5月のFOXニュースの世論調査で、トランプ氏はバイデン氏に49対38で11ポイントリードされ、独立党(民主左派)のバーニー・サンダース氏にも45対41と4ポイントリードされている。

5月最新でのFOXニュースが調査した世論調査でも、バイデン氏の支持率が47%、トランプ氏は36%とその差は大きくなり11ポイントも開いている。
以上、

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最近のトランプのツイッター砲は、これまで一貫した民主党やクリントンタタキから、バイデンタタキに変貌してきている。やはりこうした報道が気になって仕方ないのだろう。

FOXテレビは昨年10月、トランプ支持率は最高値の47%と発表していた。これは中国に対する2000億ドル制裁(9月24日)後の調査だった。

トランプ大統領はしばらくすれば、FOXをフェイクニュース社と攻撃する可能性がある。
すでに4月25日、FOX-TVが民主党候補を目指すピート・ブティジェッジ氏をタウンミーティング方式で登場させたことから、トランプ氏は「彼ら(=FOXニュース)をここまで育てた人間のことを忘れている」、「放送時間の無駄だ」と攻撃している。
今度は「(私に忖度しなければ)世論調査するな」と言い出すことだろう。

トランプ氏の弱点は、
1、取り巻きを極右ばかりにして柔軟性に欠けていること。自らが柔軟剤になっている
2、メキシコ壁をはじめとする人種差別。親子引き離し
3、西欧と仲違い。就任早々のNATO軍の分担金問題から火、政権者批判
4、中東政策(イスラエルとサウジへ肩の入れ過ぎ)
5、同盟国でも容赦のない貿易戦争行使
6、エスカレートし続ける中国政策。
最初は貿易赤字⇒知的財産侵害⇒中国の一帯一路戦略の借金の漬物国問題⇒5G戦争⇒中国の軍事覇権問題(中国政権の中米や南米進出)・・・限度がなくなってきている
7、今後、消費者を直撃してくる物価高。
・・・
トランプ氏の強い点は、
1、国民を引き付ける弁舌と行動、ポピュリスタであること。
2、共和党をトランプ党に変身させ1枚板にしていること
3、雇用問題を取り上げ続けていること。
4、熱狂的支持層が国民の4割以上いること、共和党支持層の70%以上の支持率
5、この間、海外からの投資(半強制がほとんど)を大幅に増加させていること。
6、北の核+ICBMが米本土の直接脅威となり、北朝鮮との直接交渉に乗り出したこと
7、中国を追い込んでいること。貿易赤字問題・知的財産権問題・軍事覇権問題
・・・

対策
1、下院を民主党が制しており、人気取りの減税はもうできないだろう。
2、バイデン人気はいつまでも続かない。来年秋まで人気をキープするのは並大抵ではない。
  トランプ氏が挽回するチャンスはいくらでもある。
3、中国を早期に知的財産権問題含む貿易でギブアップさせること。
 5月10日行使の2000億ドル15%の追加関税と来月にも予定されている3250億ドル25%関税賦課の米消費者への影響を最大限回避させる必要がある。
4、起死回生には過去の大統領たちがそうであったように戦争・イラン攻撃しかないのだろうか。
そのための準備作業で空母派遣かも・・・、
・・・
人気取りのため、軍事や貿易交渉でさらに強硬策を取ってくる可能性がある。
ただ、同盟国に対する強硬な貿易交渉姿勢は、米国では雇用問題はすでに地方でも解決されており、支持離れを引き起こす可能性が高い。米国では批判的な人たちも多い。

大統領選に勝たねば、トランプ氏が何を言ってもただの人。
中国政府はFOXの支持率を見て、すでにトランプ氏に見切りをつけたようだが・・・。
日本の政権担当者は、米大統領選の現状をどう見ているのだろうか。

<変遷し続けるホワイトハウスのスタッフ>
トランプ氏のスタッフは、当初選挙功労者と広告塔になる人物を採用、功労者たちはそれぞれの思惑でトランプ陣営の選挙活動を行っていたことから、大統領スタッフになっても好き勝手に報道機関に情報を流したり、醜聞が発覚したり、ホワイトハウスは規律をなくした。
次にトランプ氏は、軍人を大量にスタッフに置き、規律を重んじた。
しかし、軍人も広告塔も政治的には穏健派で物足りず、ツイッターで首に。
現在は3段階目、曲者だらけの極右をスタッフに置き、今やトランプ氏に相談なく采配したり、情報を流出させたり、再び規律が問題となっている。
最終的には私が決定するとトランプ氏がいくら言っても、手が付けられない状態になったら、決定も判断もできないだろう。
軍事も貿易も不法移民・トランプ壁もすべて極右強硬派ばかりが動かしている。

 
[ 2019年5月29日 ]

 

 

 

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