アイコン SKハイニックス 3品規制前から▲89%営業減益 半導体単価下落が直撃

 

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SKハイニックスは、サムスン電子同様メモリ主体の半導体メーカーで、メモリ分野ではサムスン電子に続く世界第2位、しかし、メモリ半導体は汎用製品で需給バランスが崩れた場合、急激に価格が下がることはこれまでの半導体の歴史同様。
今回は米中貿易戦争の煽りを受けたものだが、その影響は中国にとどまらず、東南アジアへ拡がっている。特に半導体を多く組み込むIT製品が打撃を受けている。

一方、韓国勢の2社は大規模工場を完成させ操業しているが、今春から生産調整に入っており、サムスン電子は大きく開いた工場で、価格に影響されにくいシステム半導体の生産に取り掛かっている。しかし、システム半導体は自前ではなく、工場を持たないシステム半導体のファブレスメーカーからの受注であり、サムスン電子は業績のブレを回避するため、ファンドリーメーカー分野へ駒を進めている。

サムスン電子は中国・西安の半導体工場に1.5兆円を投じて第2期工事に入るとしていたが現在は凍結している。また、SKハイニックスも中国に工場を建設する計画を有している。これは「中国製造2025」に呼応した計画と見られていた。現在も韓国では、SKハイニックスは京畿道竜仁市に巨大工場建設を計画している。京畿道はソウル市の都市圏、サムスン電子の器興・華城工場とSKハイニックスの利川工場の巨大工場がある。

<本文>
世界の市場で有数のシェアを誇る韓国の半導体メーカーSKハイニックスは25日、4~6月までの決算を発表し、本業の儲けを示す営業利益が、前年同期比▲89%減少したことを明らかにし、韓国では、日本による輸出管理の強化などが今後、経済に与える影響に懸念が広がっている。

SKハイニックスの発表によると、売上高は6兆4522億ウォン(5900億円余り)で、前年同期比▲88%減少した。
営業利益は6376億ウォン(約580億円)で▲89%減り、大幅な減益となった。

SKハイニックスは、主力製品でパソコンなどに使われる記憶用半導体の「DRAM」の需要が依然として落ち込んでいることに加え、米中の貿易をめぐる対立で不確実性が増しているなどと分析している。

半導体は韓国の輸出額の2割近くを占める主力製品だが、SKハイニックスと並ぶ大手のサムスン電子も、6月までの3ヶ月間の決算で、営業利益が前年同期比▲56%減で半減している。
サムスン電子は、半導体・スマホ・家電・二次電池・情報通信機器など生産領域が大きい。グループでは建設から医療・バイオ、ファッション、ホテル、金融・証券・保険まで取り扱っている。
以上、

 

[ 2019年7月26日 ]

 

 

 

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