アイコン 上半期の首都圏の新築マンション販売戸数▲44%減 埼玉▲74%の激減


不動産経済研究所によると、今年上半期に首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県)で発売された新築マンションの戸数は7,497戸で、前年同期比で▲44.2%減となった。
これは新コロナ感染拡大の影響を受け、不動産会社の営業活動が制限されたことによるもの、1973年の調査開始以降で最も少なくなった。

詳細は次のとおり、
・マンションの供給は▲44.2%減の7,497戸とコロナ禍で大幅減、上半期としては初めて1万戸を下回る。
・平均価格は8.7%上昇の6,668万円、8年連続の上昇で上半期の最高値を更新。
契約率68.3%。

(1)供給は、
202年1~6月の供給は7,497戸、前年同期は1万3,436戸、同比で▲44.2%減少。(過去最多は2000年の4万6,816戸)。

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(2)地域別には、
東京都区部は▲29.6%減の3,845戸、
都下は▲40.5%減の761戸、
神奈川県は▲53.1%減の1,562戸、
埼玉県は▲74.8%減の1,477戸、
千葉県は▲40.1%減の557戸
と全エリアが激減した。

(3)販売価格は
上半期の地域別平均価格、㎡単価(各対前年同期比)は以下のとおり。
都区部は8,190万円、132.4万円(7.1%上昇、10.7%上昇)、
都下は5,449万円、81.1万円(▲3.4%下落、0.7%上昇)、
神奈川県は5,150万円、79.3万円(▲2.9%下落、2.5%上昇)、
埼玉県は4,929万円、72.9万円(1.6%上昇、6.1%上昇)、
千葉県は4,639万円、63.3万円(3.4%上昇、4.8%上昇)。
都下と神奈川県の戸当たりが下落した一方、それ以外はいずれも上昇している。

(4) 契約率は
初月契約率の平均は68.3%、前年同期の66.5%と比較し1.8ポイント改善。
上期としては5年連続の60%台。(70%が好不調の分水嶺)
(4)1戸当たりの平均価格6,668万円、1㎡当たりの単価は103.1万円。
前年同期比で戸当り価格で531万円、8.7%上昇、㎡単価で12.4万円の13.7%上昇している。
◎新規分譲マンション販売の2020年上半期の特徴は、
(1) 上期としては2年連続減、1992年1万959戸を下回り過去最少の供給戸数。
都区部は1,620戸減の3,845戸、シェア51.3%。

(2) 初月契約率の平均は1.8ポイントアップの68.3%。
上期としては5年連続の60%台。
累積契約率は▲2.7ポイントダウンの76.2%。

(3) 戸当たり価格:6,668万円、㎡単価:103.1万円。上期としてはいずれもバブル時代の1991年の価格6450万円/㎡単価101.9万円を超えて最高値になった。

(4) コロナ禍により供給戸数は全エリアで大幅減。
中でも埼玉県▲74.8%減、神奈川県▲53.1%減。
東京都の4606戸はシェア61.4%。

(5) 2020年6月末の在庫は7,389戸。2019年6月末の7,438戸比で▲49戸減少。
◎当面はモデルルームの予約制など来場制限をもうけ新コロナ感染拡大防止策を継続する。

年間供給は2万戸程度に
(1)下半期(7~12月)の供給見込みは1万2,500戸。前年同期の1万7,802戸からは▲29.8%減。
(2)年間供給は約2.0万戸。2019年の3万1,238戸に比し▲36.0%減。年間でも1973年の調査開始以降、過去最少になる予想。


 

[ 2020年7月15日 ]

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