アイコン 上半期の倒産状況 31年ぶりの少なさ 政府の新コロナ救済緊急融資奏功 ラーメン業界


東京商工リサーチの調べによると、2020年度上半期(4~9月)の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は、件数が前年同期比9.3%減3858件、負債総額は0.7%増の5991億1900万円だった。 件数は、年度上半期の3000件台は1990年以来31年ぶりと最小を記録した。
5月に新コロナ感染拡大で裁判所の一部業務が縮小したほか、政府、自治体の緊急避難的な資金繰り支援が奏功、倒産は低水準で推移した。
負債額は10億円以上が105件(前年同期87件)と3年ぶりに100件台に増加し、負債額を押し上げた。ただ、同100億円以上の負債額での倒産は前年同期と同数の4件にとどまり、同1億円未満が2946件(構成比76.3%)と8割近くを占め、小・零細企業を中心に倒産は推移した。

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新コロナ直撃のラーメン業界の倒産
帝国データバンクの調べによると、新コロナの影響で客足がインバウンドも常連客も遠ざかったまま「ラーメン店」が9月までに34件倒産した。
9月までの累計で30件を超えたのは2000年以降初めて。過去最高の昨年の年間36件だった件数を今年は超える勢いとなっている。
特に、豚骨ラーメンの「長浜将軍」(福岡)、横浜家系ラーメンの「六角家本店」(神奈川)など根強いファンに支持されてきたラーメン店の倒産が発生。なかでも六角家本店は2017年中には既に閉店していたが、新横浜ラーメン博物館への出店やカップ麺の発売により、横浜家系ラーメンの名を全国区とした有名店として知られ、SNS上には閉店を惜しむ多くのファンのコメントで溢れた。
ラーメン店の倒産理由のうち、多くを占めるのが「競合店との競争激化」だった。経産省が2016年に取りまとめた経済センサス活動調査によると、ラーメン店の数は約1万8000店。このうち約半数が個人店であるほか、店舗数も4年前の調査(2012年)から約1000店増加した。しかも同一地域での出店が多く、競争で共倒れする事態も多い。
以上、

ラーメン店の倒産も負債額1000万円以上と見られ、新コロナ事態に多くのラーメン店が閉店・廃業に追い込まれており、そうした法的措置をとらない廃業などはカウントされていない。

今回のEATキャンペーンも予約サイト会社への国からのプレゼント、
ラーメン店・うどん店など中小零細飲食店の新コロナ救済はまったく考慮されておらず、それも小額食事を除外する事態になっている。
そもそもフリーの25%増しの食事券を発行すれば済むこと。そうすれば飲食業界全般にキャンペーン効果が生じるが、予約サイト業者と高級和食店やレストランばかりが恩恵を被るものとなっている。

トラベルキャンペーンでもビジネスホテルや民宿には泊まり手がなく、高級ホテルと予約業者ばかりが恩恵を被っていると批判されながら、同じ轍を踏んでいる。
もともと経産省が、電通と裏取引してキャンペーン設計をしたもの、経産省の幽霊団体への発注、が報道機関から追及され電通問題が生じ、政府が電通と組んだものだろうが、経産省が外され、国交省と農水省に執行機関が変更された。
しかし、制度設計はほとんど経産省=電通のままで、両省は急遽振られ、問題点を挙げ変更する時間も人材も限られ、小変更に終わっている。
世間に定着もしていない予約サイト業者に委託するなど政権癒着の何ものでもない。そんなこんなで零細事業者は、国から潰れろと言われているようなものではないだろうか。


スクロール→

飲食店業界の月別状況推移

日本フードサービス協会版

 

総合

FF

FR

PR/居酒屋

DR

喫茶

その他

19/8

103.4%

105.1%

101.9%

99.6%

103.5%

106.1%

95.3%

9

104.0%

106.8%

101.3%

99.3%

102.1%

108.9%

88.1%

10

97.6%

100.6%

94.7%

93.5%

96.6%

97.7%

85.8%

11

102.6%

104.1%

101.9%

98.5%

104.1%

103.3%

90.6%

12

101.0%

103.5%

98.3%

95.2%

99.6%

103.3%

93.9%

20/1

101.9%

103.5%

100.2%

101.0%

102.3%

101.3%

95.0%

2

104.8%

109.8%

102.0%

94.5%

97.4%

98.9%

86.5%

3

82.7%

93.1%

78.8%

56.7%

59.5%

75.3%

61.7%

4

60.4%

84.4%

40.9%

8.6%

16.0%

27.6%

49.8%

5

67.8%

90.7%

50.6%

10.0%

28.5%

33.2%

67.9%

6

78.1%

88.2%

73.5%

39.9%

57.0%

62.0%

77.1%

7

85.0%

96.4%

77.4%

47.2%

65.5%

66.8%

87.4%

8

84.0%

96.6%

75.1%

41.0%

65.1%

67.8%

81.4%

・FFはファーストフード、FRはファミリーレストラン、PRはパプレストラン、DRはディナーレストラン、ラーメンはFF。

 

[ 2020年10月 9日 ]

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