アイコン 中国子飼いのエチオピアで内戦激化 反乱のティグレTPLFロケット砲も使用


エチオピアは世界でも最古級の王国であったが1971年のクーデターで倒され、今度は軍事独裁権が始まれ、それも1991年にクーデターで倒され、今日に至っている。

これまで北部のティグレ人民解放戦線(TPLF)が政権や同戦線がバックに立ち、南部から大統領を輩出してきた。中国はそうした政権に入り込み、鉄道や道路、通信インフラを整備してきた。当然、中国の借金の漬物国となっている。

ティグレ族が住むティグレ州は同国の最北部に位置し、ティグレ族の居住域はエリトリア(元々王国、30%がティグレ族)と分断されているが、ティグレ族は居住区域に1100年代独立国家を形成していた。
1890年に侵攻したイタリアがティグレ独立国をエリトリアに編入させた。
1961年にクーデターで帝政崩壊、
1962年にエチオピアがエストリアを併合。
1967年~1991年までメンギスツ(南部少数民族出身)が軍事独裁政権を樹立し大粛清。
1991年、エリトリア開放戦線とTPLFが行動をともにしたクーデターで、ティグレ族出身のメレツが首相に就任、国家安定、2010年まで務め、その間にエストリアと国境紛争も生じていた。

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2012年には、南部オメト族出身のデサレン(エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)議長)が首相に就任、しかし、各地で暴動が多発し収拾できす辞任。

2018年2月、最大勢力のオロム族出身のアビー(EPRDF)議長)が首相に就任し、今日に至っている。

エチオピアのTPLFとエリトリア政権とは現在は犬猿の仲、現状でアビー首相が和平したことにTPLFは反発。
アビー首相が今年8月に予定されていた総選挙を延期したことでさらにアビー政権とTPLFとの関係が悪化していた。
最北のティグレ州や北東部の州はインフラ整備が遅れている。そのため、高速道を通す計画を打ち立てたが、中国がこれ以上のインフラ投資に難色を示し、アビー政権も中国からの投資がなければ建設できないとした。ティグレ族や北東部州に不満が生じていた。

エチオピアの東西中心部から南部から広がる最大州であるオロミヤ州(首都アジスアベバも所在)、そこに同国最大のオロモ民族が居住している。
国家は4つの武装開放勢力が協力し統治されてきた、それに各地には部族もいる。
現在はティグレ族のTPLFが政府に反旗を翻しているが、ほかの組織や民族・部族がティグレ戦線に加担すれば、同国はグチャグチャになる。
ロイターの報道によると、
エチオピアで拡大する連邦政府軍と北部ティグレ州の支配勢力との戦闘が隣国を巻き込み始めた。
ティグレ州から隣国エリトリアに14日、ロケット弾攻撃があった。スーダンには戦闘を逃れたエチオピア難民が押し寄せており、アフリカ東部が不安定になる恐れがある。

ティグレ州政府を率いるティグレ人民解放戦線(TPLF)は15日、エリトリアの首都アスマラの空港を14日に攻撃したと明らかにした。
3発以上のロケット弾がアスマラに撃ち込まれ、このうち少なくとも2発は空港に着弾。

エリトリアはTPLFと対立関係にある。
TPLFは、エチオピアの政権を主導していた1998~2000年にエリトリアと国境紛争を起こし、10万人が死亡したとされる。
2018年にエチオピア首相に就任したアビー氏はエリトリアと和平を結び、2019年にノーベル平和賞を受賞した。

TPLFはエチオピア連邦政府軍がアスマラ空港を使っているとみているもよう。エリトリアは今のところ反撃を控えている。
アビー首相は15日、「エチオピアは自ら作戦目的を達成する十分な能力がある」とツイッターで強調し、外国の介入をけん制した。

13日には、エチオピア国内でも戦闘地域が広がっている。ティグレ州に南で隣接するアムハラ州政府は連邦政府軍に協力し兵士を派遣している。

一方、スーダンではエチオピアから逃れてきた難民が膨らんでいる。
スーダン国営通信は15日、同国に押し寄せた難民が約2万5千人に達したと伝えた。
エチオピア連邦政府軍とTPLFの武力衝突は11月上旬に始まった。

アビー首相は9日に内戦の危機を否定し「作戦は間もなく終結する」と表明していたが、戦闘が収束に向かう気配はない。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは12日、ティグレ州南西部マイカドラで9日に多数の市民が殺害されたとの声明を発表。

TPLFの犯行だとする目撃者の声を伝え、死者は数百人にのぼる可能性があるという。UNHCRは事実なら戦争犯罪にあたると非難した。
ティグレ州は電話やインターネットが遮断され、戦闘の詳細は明らかでない。
以上、

TPLFは当初、ティグレ州にある国軍基地を急襲、銃や大砲・ロケット砲などを奪ったとされ、その後、現場工事に携わっていた中央政府から派遣されていた現場労働者30数人を虐殺、政府軍が鎮圧に向かい戦闘が激化していると報道されていた。

アビー首相は西寄りともされているが、中国からの借金の漬物国であり、借金を踏み倒さない限り、変えようがない。そうした真っ赤赤に染まった国々が世界中に溢れ出してきている。
巨額の貸金を放棄しない限り中国が、エチオピアの体制がどうであれ、尻を拭き続ける責任がある。

最近、変なノーベル賞を乱発しているノーベル賞乱発財団、今回もまた失敗したようだ。授与するより授与しないことで商品価値も上がり、授与された者の意識と権威も上がるというものだろうが・・・。

 

エチオピア/1億0,992万人

内陸国/中国第1号の借金の漬物国

 

構成

人口/万人

オロム族

36.4%

4,001

アムハラ族

27.0%

2,968

ソマリ族

6.2%

682

ティグレ族

6.1%

671

シデモ族

4.0%

440

ほか

20.3%

2,231

 

エストリア/535万人

紅海に面する国

 

構成

人口/万人

ティグリニャ族

36.4%

195

ティグレ族

27.0%

144

サホ族

6.2%

33

ビリン族

6.1%

33

ラシャイダ族

4.0%

21

ほか

20.3%

109

 

[ 2020年11月17日 ]

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