やりたいことをやるとはどういうことか
本田宗一郎「人間、生をうけた以上どうせ死ぬのだから、やりたいことをやってざっくばらんに生き、しかるのち、諸々の欲に執着せずに枯れ、そして死んでいくべき、という考え方だ。」
(本田技研工業創業者、1906~1991)
やりたいことをやりなさい。
誰しも何度かいわれたことがあるでしょう。
「やりたいことをやる」とはいったいどいうことでしょうか。
上記の本田創業者の本田氏は「産まれてきた以上、やりたいことをやるべき」と説きました。
しかし、それが全ての人において正解ではないのは大人になれば誰でも身に染みてわかっているはずです。
氏のようにやりたいことをやって食べていける人ばかりではないからです。
やりたいことにチャレンジして失敗するか、チャレンジもせずにどこかで折り合いをつけて現実と向き合う人がほとんどでしょう。
一方で有名な予備校講師「林修」氏はいいます、「僕はやりたくないことでも平気でできる」と。
これも良く言われます「やれることと、やりたいことは別」だと。
才能がありやりたいこととやれることが一致する人なら「やりたいこと」を選択できます。
しかし、やりたいことが「自分に合わない」場合がほとんでです。
これは、もともとやりたいこと「願望自体」が偶然であり、絶対的なものではないと、林修氏はいいます。
逆に好きでも嫌いでもやれる才能は必然、それならばやれることをやりたいことに変える必要があるんじゃないでしょうかと。
やりたくない仕事でも色んな視点を変えてみれば、やりがいを見つけることはいくらでもできます。
やりたいことをいつまでも諦められず、目の前の仕事にうんざりしてる人は、一度「やりたいこと」が自分にとって必然か偶然か見直してみることがいいかもしれません。