アイコン マスク氏に振り回されるビットコイン・一時10%以上値下がり 3ヶ月ぶりの安値 


仮想通貨のビットコインは17日、一時42,185ドルをつけ、3ヶ月ぶりの安値を付けた。

1月1日、29,330ドル
2月1日、33,557ドル
4月13日、63,546ドル
5月1日、57,794ドル
5月10日、58,864ドル
5月17日午前00時、48,192ドル
14時50分、42,501ドル
15時55分、44,229ドル

今年2月には、テスラのマスク氏がテスラ車購入をビットコイン決済可能と表明し、ビットコインの高騰を招いた。

しかし、5月に入り、ビットコインの採掘・マイニングには膨大な化石燃料を消費しているとし、ビットコインでのテスラ車購入を一方的に中止表明、その一言でビットコインは大幅下落、さらにマスク氏は、社と個人で手持ちしているビットコインの売却を示唆するツイッター砲を発射して、さらに下落している。

ツイッター砲はトランプ前大統領のお家芸であったが、今やマスク氏の独壇場になっている。

こうした相場操縦の疑いが濃い行為はいずれ米SECが捜査を開始するものと見られる。前回は、当時、生産が軌道に乗らないテスラ車の生産に関し、マスク氏の投稿により株価が大幅に上下しSECからお叱りを受け、罰金を支払っていた。

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米電気自動車(EV)大手テスラが同通貨の売却を検討している可能性や、すでに売却した可能性を示唆するイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のツイートを受けて売り込まれている。
マスク氏の発言で仮想通貨相場が乱高下する中、トレーダーの間でも動揺が生じつつある。
ビットコインは9%超下落し、2月8日以来の安値となる4万2185ドルを付けた。
先週、テスラ車の仮想通貨決済を中止しをツイートし、16日にも、自社が保有するビットコインを売却した可能性を示唆した。

未確認のツイッターアカウント「@CryptoWhale」は同日、「ビットコインの利用者は次の四半期にテスラが保有するビットコインの残りを売却したことを知れば、自身を責めることになるだろう。マスク氏が受けている反感を考えれば、彼を責めることはできない」と投稿。これに対し、マスク氏は「確かに」と応じた。マスク氏のツイートが、ビットコイン売却を確認したものか、単に批判に直面している状況に同意したのかは不明。

マスク氏は先週、テスラが自社保有のビットコインを売却することはないとしていたが、それでも同通貨はその後約25%下落した。

ドージコインも今月、マスク氏が米人気バラエティー番組のコントで「詐欺」と呼んだのを受けて急落していた。
その後、同氏は、ドージコイン取引の効率改善に取り組んでいるとツイートしたことで値上がりしたが、完全には回復していない。
ドージコインは今年に入って約100倍に、イーサは4倍超に急騰している。ビットコインは45%値上がりしており、一部ではいったんポジションを手仕舞う動きも出ている。

ペッパーストーン(メルボルン)のクリス・ウェストン氏は「週末の取引が活発になったが、われわれは取引所を通じたかなりの清算を検討している」とコメント。
「状況が落ち着く必要がある。ビットコインをショート、イーサをロングする取引を手じまい、様子を見る」と語った。

 仮想通貨市場は、偽造1万円札が乱舞しているのと一緒で仮想空間で市場に有り余る資金の受け皿となり、これまでのような経済法則など破壊するパワーを持ち始めている。

 

[ 2021年5月17日 ]

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