アイコン 米4月の住宅着工戸数▲9.5%減 ウッドショック影響 昨年の5倍高


米商務省が18日発表した4月の住宅着工件数は年率換算で前月比▲9.5%減の156万9000戸と、市場予想を上回る落ち込みとなった。サプライチェーンの逼迫と木材など建材価格の高騰が影響したとみられる。ただ、市場に出回る中古住宅が乏しいことが建設業界を引き続き支えている。

建設許可は得たが着工していない一戸建て住宅の受注残は、5%増と増加が続いた。着工件数の先行指標となる住宅建設許可件数は、0.3%増の176万件。

需要が強過ぎ、物価圧力を引き起こし、生産と建設の鈍化になっている。

一戸建ての着工件数は▲13.4%減の109万戸。全米4地域のうち、中西部と南部で住宅着工は減少したが、北東部と西部では増加した。

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米国では12月開始されたワクチン接種への期待、新コロナ防疫対策面、景気回復により戸建て需要が急増、木材価格がCMEランバー指数では昨年から5倍跳ね上がり、当然、住宅価格も値上がり、さらに住宅建設の外注費や人手不足も住宅価格の大きな上昇圧力となっている。

現在は、木材価格は4月から下げに転じ、ピークより2割以上安くなっているものの、それでも昨年末からは4倍以上高い水準にある。

木材の高騰は米国の需要増にとどまらず、中国の景気刺激策による木材需要の増加も米木材市場の高等を招く一因ともなっている。

今や木材産業や住宅産業は、米国インフレの代表産業となっている。

日本にも米松など大きく影響しており、また、海上輸送のコンテナ価格も急上昇、ダブルでの価格高騰となっている。指定材などでは日本への入荷が大幅に遅れる減少も生じ、米材を使用した家具も値上がりしている。

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[ 2021年5月19日 ]

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