アイコン 韓国勢3社のEVバッテリー火災問題 試練のとき

今回のGMのボルトのリコールでは、費用が18億ドル(約1980億円)が想定され、GM は4~6月期の四半期決算に引当金を計上した。バッテリーを納品しているLGも同期、7対3の割合、3の負担を前提に3,256億ウォン(約306億円/0.094円)を引当金計上し、最終費用は4,230億~5,550億ウォンと見ている。

ただ、バッテリーの製造上の欠陥が問題だとすれば、3の割合負担では収まらないと見られている。現在、両社は合弁で米国に1ヶ所あたり20億ドルを投資して2ヶ所のバッテリー工場を建設中、新たな工場での単価で調整する可能性もある。

新工場での生産は、まだ市販化されていないより高性能なリチウム硫黄電池の可能性もあるという。
中国CATLは安価で実用的なリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを開発しテスラ車に搭載されている。
EV用バッテリーの開発現場は、リチウム金属バッテリーなども各種開発され、25年には安全性、充電時間、走行距離問題をクリアした全固定電池の搭載車が販売される見込みでもある。

VWはスウェーデンのノースボルト社(テスラ元役員、2016年創業)と組み、自社開発バッテリーを搭載することを前提にすでに独国内にバッテリー工場を建設中、今後、そうした自社開発バッテリーを搭載すると表明している。

 

そうしたVWのEVでも火災が発生した。LG製バッテリーが搭載されていた。
LGのバッテリーが昨年VW-EVにどれほど搭載されたのか不知だが、火災を起こしたID.3にはLG製バッテリーが搭載されている。今後、ID.3もリコールに発展する可能性も示唆されている。これまでに10万台は販売されているものと見られる。

 海外では急速にEV用バッテリーの需要が増加、対応するバッテリー専業メーカー3社が増産を急ぎ安全性に対する対策が緩慢になっている可能性もある。サムスンSDIも同じような問題を発生させている。
EVバッテリー世界最大の中国CATLは国内のEVメーカーに、これまでに大量納品してきており、安全性については多くをクリアしてきている。しかし、韓国勢3社が大量供給時代に入ったのは2019年から、そうした専業メーカーの違いがある。

 韓国のバッテリーメーカー3社は、昨年世界ナンバー1のシェアを獲得したが、それは欧米自動車メーカーが急速にEV車両の生産に乗り出したことで、需要が急増したことによるもの。
今年はすでに、経済が回復している中国勢がシェアを大きく伸ばし、韓国勢を引き離している。そうした中で今回の韓国勢のEVバッテリー火災問題が浮上している。
また、中国CATLは欧米の自動車メーカーとも組んでおり、利益も計上し開発力にも優れ侮れない存在となっている。
20年、韓国のバッテリーメーカー3社の合計で世界シェアナンバー1となったが、業績は売上高は22兆ウォン(約2兆円)だったものの、営業利益は▲3500億ウォンの赤字となっており、今期もこうしたリコールが続けば黒字化は遠のく。
(韓国のバッテリーメーカー3社は、スマホ用や充電家電や充電機器向けの充電用バッテリーを世界のメーカーに供給しており、売上高はEV用に限ったものではない)。


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GM シボレーボルト 火災リコール

 

対象車 シボレーボルトEV 販売開始2016

 

対象車 シボレーボルトEUV  販売開始2017

 

2021年7月、2017年~2019年型 約69000台 費用8億ドル

 

2021年8月、2020年~2022年型、約73000台 費用10億ドル

 

GMは同一バッテリーセル内に、破損した陽極タブと折れたセパレーターという2つの製造上の欠陥の可能性を指摘している。

 
 

 

 

VW小型EV-ID.3がオランダで火災

 

VWの20年のEV+PHV販売台数は約13万4000台。            

うちID.3は20年9月の販売開始ながら5万6,500台販売/当初受注6万8,800台・・・この車両はLG製バッテリー搭載、ほかの車両は不知。

 

EV-eゴルフが約4万1300台

 

PHV-パサートGTEが約2万4000台

 

VWもリコールの可能性あり。

 

 

ID.3充電直後の火災/オランダ
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[ 2021年8月25日 ]

 

 

 


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