7月の機械受注11%増、うち外需24%増が牽引
内閣府が15日発表した7月の機械受注統計によると、
1、機械受注総額は、2021年6月前月比▲6.6%減の後、7月は同11.7%増の2兆8,759億円と、2ヶ月ぶりにプラスとなった。
2、需要者別にみると、
民需は前月比1.3%増の1兆54億円、
官公需は同14.0%増の2,937億円、
外需は同24.1%増の1兆5,148億円、
代理店は同▲0.6%減の1,242億円となった。
3、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向をみると、2021年6月は前月比▲1.5%減後、7月は同0.9%増の8,597億円となった。
うち、
製造業は同6.7%増の4,311億円、
非製造業(除く船舶・電力)は同▲9.5%減の4,259億円となった。
民需の業種別受注動向(季節調整値)
製造業からの受注を前月比でみると、合計では、6月3.6%増後、7月も6.7%増となった。
7月の受注を業種別にみると、前月比で増加したのは、17業種中、造船業の57.4%増、電気機械の33.5%増等の8業種、
減少は、「その他輸送用機械」の▲36.2%減、食品製造業の21.5%減等の9業種。
一方、非製造業からの受注を前月比でみると、合計では、6月6.7%増の後、7月は▲8.0%減となった。
外需が全体を牽引している。
なかでも世界での半導体不足・生産増、システム半導体増、半導体のパッケージ化が、半導体関連メーカーの需要を押し上げ続けている。
電子製品のAI化、IOT化が進み、自動車のEV化・完全自動運転車化への動きが急伸し続け、半導体のニーズは止まらない。シリコン系よりパワー半導体、メモリ系よりシステム半導体の需要は高まり続ける。
スクロール→
受注 |
総額 |
民需 |
うち製造 |
うち非製造 |
外需 |
官需 |
20/7~9 |
5.9 |
-0.3 |
3.1 |
-2.2 |
23.2 |
-10.7 |
20/10~12 |
11.7 |
12.9 |
11.4 |
15.5 |
19.7 |
1.8 |
21/1~3 |
9.7 |
-5.3 |
-2.2 |
-9.2 |
31.4 |
-10.8 |
21/4~6 |
3.8 |
4.6 |
12.1 |
-1.8 |
3.6 |
5.3 |
民需・製造から船電は除いている |
||||||
21/4月 |
18.2 |
0.6 |
10.9 |
-11.0 |
46.2 |
-2.7 |
5月 |
9.8 |
7.8 |
2.8 |
10.0 |
11.4 |
3.1 |
6月 |
-6.6 |
-1.5 |
3.6 |
3.8 |
-10.0 |
-2.8 |
7月 |
11.7 |
0.9 |
6.7 |
-9.5 |
24.1 |
14.0 |