アイコン 昭和電工とローム SiCパワー半導体で長期契約

昭和電工は、高効率SiCパワー半導体事業をグローバルに展開しているロームと、パワー半導体向けSiCエピタキシャルウェハー(高品質ウェハー)に関する、複数年にわたる長期供給契約を締結したと発表した。

昭和電工は、先進的な開発を進めるローム社と、SiCエピウェハーの特性均一性、低欠陥密度などの向上に向けた技術的な協力関係を更に強化する。
昭和電工は、SiCエピウェハーは2009年に市場投入、システムサーバー電源や鉄道車両、太陽光発電システム用インバーター、電気自動車の高速充電スタンド用コンバーターなど様々な用途に採用されており、大きな成長が見込まれるSiCパワーデバイス市場において、昭和電工のSiCエピウェハー事業の拡大が期待されている。
昭和電工は、世界最大(推定)のSiCエピウェハー外販メーカーとして、"ベスト・イン・クラス"をモットーに、急拡大する市場に高性能で高い信頼性の製品を供給し、電力損失や熱の発生が少なく、省エネのSiCパワー半導体の普及に貢献するとしている。

 

SiC(炭化ケイ素)パワー半導体は、
現在主流のSi(シリコン)に比べ耐高温・耐電圧・大電流特性に優れた半導体材料。
SiC半導体デバイスをHV(ハイブリッド車)やPHV(プラグインハイブリッド車)、EV(電気自動車)に搭載すると、現状のシリコン半導体に比べて車載充電器やコンバーター、インバーターなどのサイズを小型化し、効率を大きく高められる。
SiC(炭化ケイ素)半導体の優位性は当面変わらず、EVに実装されている。

昭和電工は、新日鐵住金(現、日本製鉄)グループのパワー半導体用SiC に関する関連資産を譲り受け、パワー半導体の材料となるSiC(炭化ケイ素)ウェハーの高品質グレード品の生産能力を増強している。
SiCパワー半導体は現在のシリコン半導体に比べて、耐熱性や耐電圧性に優れており、次世代パワー半導体として注目されている。データセンターのサーバー電源や鉄道車両、電気自動車の急速充電スタンドでも採用が進んでいるが、より性能の優れた高品質グレード(ハイグレードエピ)は生産がフル稼働となっている。

SiCメーカー
1、三菱電機は、電力損失が世界最小のSiCパワー半導体素子を開発し市場に投入している。
2、富士電機は、トヨタ系に強く、中期計画で自動車用パワー半導体は46%増の2000億円とし積極的に投資している。
3、東芝は、EVモーター制御などに使うパワー半導体増産に投資拡大を図っている。製造子会社の加賀東芝エレクトロニクスは200ミリウエハー対応から300ミリウエハー対応の装置を導入して2023年度の稼働を目指している。
4、SiCパワー半導体で世界一を狙うロームは、これまでに投資を拡大させて下り、月産1万2000枚水準に至っている。
昨年、独自動車部品大手のコンチネンタル系とSiCテクノロジーのプリファードサプライヤーとして選定されている。省エネによるEV航続距離の延長、バッテリーの小型化が可能になるという。

半導体もEV用電池もいろいろな素材での研究が進んでおり、シリコン系のメモリ半導体よりシステム半導体やパワー半導体の伸びは今後とも拡大し続けるものと見られる。

[ 2021年9月13日 ]

 

 

 


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