ホンダ ９月の生産▲１６万台減と大幅減 世界４ヶ月連続減
ホンダは９月の生産台数と４～９月までの半期の生産状況を発表した。それによると、９月は国内生産が大幅に落ち込み、海外生産も落ち込んでいる。いまや稼ぎ頭になっている中国も生産減が続いており、同社の世界生産は９月だけで前年同月比▲１６万台の減少を見ている。
それもこれも自動車業界全体を覆っている半導体不足にあるが、EVが爆発的普及期に入り、半導体使用量が大幅増加、日本を基点にした半導体不足も、台湾勢の増強により、半導体そのものの生産は回復してきている。
しかし、今度はパッケージ化するマレーシアなどのセットメーカーが新コロナでロックダウンする中、著しく生産量が落ち込み、世界中の自動車メーカーが車両の生産をできない異常事態を招いている。ロックダウンは９月いっぱい続いていた。
GMはこうした半導体不足の解消は、来年中かかると見込んでおり、長引くことが予想される。
ワクチン接種が進み規制を全面解除した英国では感染者が大幅増、医療関係者らが悲鳴を上げている(接種完了率66.9％／10月27日現在／27日の感染者数は48千人)。
米国でもワクチン接種が頭打ち、感染者増に打つ手なしの状態となっている(接種完了率56.8％／10月27日現在／27日の感染者数は79千人) 。
こうしたことからも現在の感染増が沈静化しても再び増加する可能性があり、ワクチン接種により感染拡大を食い止めるには限界も見えてきている。
以上のことを踏まえ、GMは半導体不足が長引くと判断したものと見られる。
また、半導体不足の中でも利益を落とさないよう、高級車・大型車の生産と販売を優先させる隣国のメーカーも現れている。そうした流れになる可能性もある。
スクロール→
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ホンダ 9月と4～9月半期の生産実績 |
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国内 |
29,743 |
44.5% |
2ヶ月減 |
271,050 |
81.6% |
2期減 |
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海外 |
301,197 |
74.2% |
4ヶ月減 |
1,707,742 |
81.6% |
3期減 |
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世界計 |
330,940 |
70.0% |
4ヶ月減 |
1,978,792 |
93.8% |
2期減 |
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北米 |
86,193 |
56.9% |
4ヶ月減 |
652,641 |
104.6% |
2期ぶり増 |
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米国 |
53,625 |
52.5% |
4ヶ月減 |
434,016 |
103.8% |
2期ぶり増 |
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アジア |
204,889 |
88.1% |
4ヶ月減 |
962,903 |
88.4% |
3期減 |
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中国 |
169,306 |
89.6% |
5ヶ月減 |
752,633 |
78.6% |
10期ぶり減 |
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合計 |
514,013 |
76.1% |
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2,802,193 |
90.7% |
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・国内は自工会報告ベース、海外はライン出荷ベース |
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