アイコン サムスン電子 2兆円規模でテキサスに半導体受託生産工場建設


サムスン電子は23日、米南部テキサス州テイラーに高機能の半導体を製造する工場を建設すると発表した。総投資額は170億ドル(約2兆円)。2022年前半に着工し、24年後半の稼働開始を目指す。

モバイル機器や自動走行、人工知能(AI)などに使用する半導体の受託生産を行う。雇用支援などを受ける。

サムスンは声明で「世界的な半導体のサプライチェーン(供給網)の安定に貢献できるだろう」と述べた。

半導体は需要急拡大を背景に、世界的に供給不足が深刻化している。中国が自国生産の増強を進める中、米政府も戦略分野に位置付けて工場を誘致し、国内生産の拡大を目指している。 
以上、

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バイデン大統領はトランプ前大統領を承継して、半強制的に米国へ半導体やEV用電池工場を誘致している。
サムスンもSDIとともに中国に大規模工場を有し最近も拡張しているが、主にNANDを生産している。一方、メモリライバルのSKは中国・無錫にDRAMメモリの大規模工場を有しているが、さらに工場団地を合弁で開発し、半導体産業の集積地にしようとしている。ただ、最先端のEUV露光装置(極端紫外線/10ナノ以下に適用)は、米政権がオランダメーカーに対して中国輸出を禁止させているため、団地開発後の新半導体工場への導入は困難となっている。

サムスンは今年はじめからシステム半導体の受託生産工場を作るとしていたが、御曹司が檻の中、恩赦で解放後も別の裁判(粉飾決算による合併)を抱え動きが取れないまま決定していなかった。今般、御曹司が渡米して決定、発表となった。

これまで決定しなかったのは、御曹司の問題もあろうが、進出候補地2ヶ所に対して、長期にわたる優遇税制と雇用支援を求めていたことによるもの。 
サムスンはテキサス州に既存の半導体受託生産工場を有している。

ライバルで受託生産では50%以上の世界シェアを握る台湾TSMCは今年早々に米進出地も含め決定し発表している。
熊本県に進出するTSMCの総投資額は8000億円程度、サムスンの米進出工場の大きさが創造できる。

自動車のEV化、完全自動運転車化、IOT、AI等向けに半導体は、100年に一度の産業革命の米となっているが、そこには過去世界最大の半導体生産国だった日本はいない。

ITを先進国サミットでイットと読んだバブル最後の政治家たちが、日本発のOSも含め米国の求めに応じて衰退させた経緯がある。


 

[ 2021年11月24日 ]

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