アイコン 世界初のエイズワクチンへ道/医薬基盤・健康・栄養研究所


国の研究機関、医薬基盤・健康・栄養研究所は、エイズのワクチンの開発に取り組んでいるが、開発中のワクチンをサルに接種した結果、エイズを引き起こすウイルスの排除に成功したと発表した。研究所は、エイズの完治につながる発見だとしている。
エイズは免疫力が低下してさまざまな合併症を引き起こす病気で、エイズを発症させるHIVに感染したと国内で報告された人は、これまでに2万人を超え、世界では3800万人いる。完治する治療薬はなく、免疫力の低下を防ぐ専用の薬剤を飲み続ける必要がある。

開発中のワクチンをカニクイザルというサルに接種したうえで、人工的に作ったHIVの一種を体内に入れて経過を確認した。結果、7匹のうち4匹がいったんは感染したものの、その後、ウイルスが検出されない状態になったという。
研究所は、ワクチンによって免疫の働きが増加したことで、ウイルスがサルの体内から排除されたと見ていて、5年後をめどにヒトへの臨床試験を開始したいとしている。
医薬基盤・健康・栄養研究所の霊長類医科学研究センター保富康宏センター長は「これまで困難だったエイズの完治につながる発見で、治療薬やワクチンの開発が進展することが期待される」としている。
以上、

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AIDS(エイズ))は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす疾患。
HIVに感染しただけでAIDSを発症するのではなく、HIV( Human Immunodeficiency Virus)に感染した人が、免疫能の低下により23の合併症のいずれかを発症した状態のことをいう。

1983年に発見されたウイルスで性感染症の一つ。霊長類を自然宿主とするサル免疫不全ウイルス (Simian Immuno-deficiency Virus: SIV) が、突然変異によってヒトへの感染性を獲得したと考えられている。西アフリカ、中央アフリカを起源とし、世界中に拡散され根一時パニックとなったが、薬剤の開発で致死率は大きく下げている。今でもホモサピエンスプ族間で感染する人は多い。

HIVは、まずヘルパーT細胞に侵入し、逆転写酵素を使ってRNAからHIVのDNAを合成してT細胞のDNAに組み込み、潜伏する。しばらくしてヘルパーT細胞が活性化すると、HIVのDNAが発現し新たなHIVが作られる。その際、ヘルパーT細胞の膜がそのまま新たなHIVの膜に使われるため、ヘルパーT細胞は細胞膜が破壊されて死ぬ(極端な免疫力低下を誘引)。・・・ウィキより。

性感染症であり日常生活においては伝染しない。
HIVウイルスを発見した2人はノーベル賞を受賞している。

[ 2021年11月29日 ]

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