アイコン 腸内酵素が皮膚疾患に影響解明 東大三木寿美研究員ら


発表のポイント:
1、腸管内腔に分泌されるsPLA2-IIAという「リン脂質を分解する酵素」が、腸内細菌叢の調節に関わることを初めて明らかにした。

1、sPLA2-IIAの欠損による腸内細菌叢の変化が、皮膚の疾患(皮膚がん、乾癬)に二次的影響を及ぼすことがわかった。

1、 腸管のsPLA2-IIAは、皮膚疾患の新たな創薬標的・予測バイオマーカーとなることが期待できる。

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<発表概要>:
東大大学院医学系研究科の村上誠教授、武富芳隆講師、三木寿美研究員らの研究グループは、慶應義塾大学薬学部の有田誠教授、同先端生命科学研究所の曽我朋義教授、医薬基盤健康栄養研究所の國澤純プロジェクトリーダーらとの共同研究により、腸管内腔に分泌されるリン脂質分解酵素の一つであるIIA型分泌性ホスホリパーゼA2(sPLA2-IIA)が、腸内細菌叢のバランスを変えることによって、皮膚がんや乾癬などの皮膚疾患に影響を及ぼすことを発見した。

これまで、sPLA2は発現している局所の組織微小環境中において固有の機能を発揮すると考えられてきたが、本研究結果は、sPLA2の一つであるsPLA2-IIAが腸内細菌叢の調節を介して遠隔臓器に二次的変容を導くことを示しており、sPLA2の新しい動作原理を提示するもの。

このことから、腸管のsPLA2-IIAを標的とした創薬は、皮膚疾患の新たな診断や治療に役立つ可能性が期待できる。

本研究成果は、1月25日に米科学誌「JCI insight」のオンライン版に掲載された。

以上、
胃腸を整えることが健康の秘訣と昔から言われてきた。便秘-ニキビの関係など・・・・。

 

[ 2022年1月26日 ]

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