穀物・肥料価格にも影響・ロシア制裁とロシアの輸出調整

西側の強力な経済制裁に苦しむロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長は今週、ロシアに友好的な国々にのみ農産物を輸出することもありうると警告した。

穀物価格は新コロナからの経済回復により高騰していたが、ロシア制裁で暴騰に変化している。

ロシアは２０２０年、世界の小麦輸出量の１７．６%を輸出した主要農産物輸出国。
ウクライナも世界の小麦輸出量の８%を占めているが、ロシアの侵攻で農産物輸出に支障を来たしている。

ロシアは主な肥料の輸出量を制限するクオータ制を来春まで延長する措置も取っている。
ロシアは窒素肥料などに対する輸出クオータ制を昨年１２月から今年５月末まで執行しているが、これを来春の播種期まで延長することを決定した。

ロシアは全世界の肥料生産の約１３%を生産、肥料原料の炭酸カリウムの場合、ロシアとロシアの隣国で友好国のベラルーシが世界の輸出量の４０%以上を供給している。

ロシアは肥料原料となるアンモニア輸出量も世界の２２%を占め、ヨウ素（ヨード）輸出量も１４%を占めている。

ロシアのウクライナ侵攻が長期化するにつれ、穀物供給をめぐる懸念が再び高まり、国際穀物価格は上昇傾向を示している。
こうしたことを受け、穀物価格も高止まりしている。

米金利上昇で為替安も平行して生じており、資源のない中南米・アフリカ・アジアの新興国はたまらんだろう。すでにスリランカやペルーでは暴動が発生している。そうした国々へは中国が支援してロシアが格安で販売し、さらに世界を複雑化させることだろう(スリランカはもう中国も限界)。

日銀総裁と財務大臣様は、「円安は経済にとって良いことだ」と仰っておられる。ろくろ・・。
こうした時勢には米国の外交にはトランプが必要なのかもしれない。米民主党政権はオバマ時代からチンキのないインタキンタムシ疾患状態が続いている。

スクロール→

[ 2022年4月 7日 ]