隣国の為替1280ウォン台まで上昇 日本は前年比18%の円安+資源穀物高
バイデン大統領が21日に訪韓するが、文政権と異なり、尹大統領となり、米政権に迎合した政策を行使するものと見られ、(実務者協議の)話し合いの結果、韓国側からの要求であろう米韓スワップ協定が1300ウォン前後で発効される可能性が高い。就任祝い・土産にもなろう。
今日の米国のインフレとその抑制のための金利上昇は、各国の為替安を生じさせている。
原因は、バイデン氏が大統領に就任してから新コロナ対策として巨額政府投資を行ったことによるものでもあり、その強い消費による資源・エルネギー価格の高騰を招いている。
資源国の為替は外貨不足であるインドネシアに見られるように、資源を売れば外貨が入って増加することからほとんど変化は見られない。
そうした為替で揺さぶられる国々対し反省など100%しないのがナンバーワン国の米国でもある。
隣国の為替も日本同様揺れ動いている。日本の円と異なりウォンは、国際決済に用いられていない。外貨準備高の違いや米国債保有高の違い、米国は日本やスイスなどと恒久的な無制限スワップ協定も締結している。
ただ、今回は無資源の日韓は為替変動が大きくなっており、日本は基準金利がマイナス0.1%、米国は1.0%、10年もの国債の金利も含め、金利差拡大により円安に動いている。
しかし、隣国の場合は、すでに外貨流出を防衛するため、米金利より高い1.5%を設定しているが、為替安が進行している。これ以上基準金利を上げれば家計負債が大きいため、現行3.5%前後の民間貸出金利の上昇がさらに上昇することになり、消費減退や不良債権問題に発展してくる可能性があり、引き上げられない事情もある。
結果、新コロナ経済回復と露制裁により資源・エネルギー・穀物価格の高騰に、為替安は輸入に依存する両国をストレート・フックのWパンチで襲っており、貿易・経常赤字ともなるとさらに為替安に動く可能性も高い。アッパーを撃たれたらダウンする可能性も高い。
新コロナ悪性ウイルスは、変異しながら、ハゲカダ、為替、プッチン・プーチン・バイデン・バレンスキーに多大なる影響をもたらしている。
スクロール→
対ドル為替の動き |
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ウォン |
備考 |
円 |
2019年12月 |
1,173 |
|
109.099 |
2020年3月 |
1,218 |
米韓スワップ協定(米、9ヶ国同時) |
107.678 |
2020年6月 |
1,207 |
|
107.591 |
2020年12月 |
1,095 |
|
103.749 |
2021年5月 |
1,125 |
1年前 |
109.166 |
2021年6月 |
1,123 |
|
110.136 |
2021年12月 |
1,184 |
月末で米韓スワップ協定終了 |
113.919 |
2022年1月 |
1,196 |
|
114.848 |
2022年2月 |
1,198 |
露ウクライナ侵攻 |
115.213 |
2022年3月 |
1,221 |
3月7日西側の露制裁 |
118.686 |
2022年4月 |
1,237 |
|
126.410 |
5月12日 |
1,284 |
午前11時25分前後 |
129.778 |
注、5/12日除き月初相場/1年前の21/5月は5月10日現在 |
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5月の前年比 |
14.04% |
前年5月比の為替安 |
18.88% |