アイコン 5月の中国の輸出 急回復 輸入は低迷


中国の税関当局が9日に発表した5月の貿易統計によると、輸出と輸入を合わせた貿易総額は5377億4千万ドルと、前年同期比11.1%のプラスとなった。
このうち輸出額は前年比16.9%増の3082億5千万ドル。
輸入額は前年比4.1%増の2294億9千万ドルと低い伸び率にとどまった。

中国では、最大の経済都市 上海で厳しい外出制限がとられた影響などで、4月の輸出額は一昨年6月以来の低い伸び率にとどまっていた。

5月は、4月に比べ物流の混乱や工場の操業停止などの状況がいくぶん改善したとみられる。


中国最大の港湾都市でもある上海、5月までロックダウン下、物流や港湾は、輸入材より輸出材を優先したものと見られる。東シナ海には大量に荷揚げ待ちの船舶が滞留していた。

 

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新コロナで一時的に落ち込んだもののトランプ時代からすでに米国経済は回復傾向にあり、欧州も経済回復していたことから中国からの輸出は5年間推移で見れば総じて好調に推移している。

2020年1~3月の武漢コロナパニック以降、昨年まで中国だけが新コロナから開放され、好調な生産にあった。ただ、国内経済はITネット産業への締め付け強化、不動産業界に対するバブル制裁により低迷、その対策として、すでにインフラ投資と不動産購入規制の大幅緩和を打ち出し経済回復の梃入れを図っている。しかし、芳しくなく、米景気に支えられ輸出依存度が高まっている。
米中は貿易戦争と称してたてまえでは喧嘩しているが、生活では切っても切れない関係にある。

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[ 2022年6月 9日 ]

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