アイコン 小麦価格に朗報 滞留のウクライナ産2千万トン、G7、ルーマニア経由検討へ


サンケイの報道によると、日本政府関係者の話として、ロシアによる黒海のウクライナの港湾封鎖に伴い穀物輸出が滞っている問題を受け、今月下旬にドイツで開かれる先進7ヶ国首脳会議(G7サミット)で、日本政府がG7とともにルーマニアを経由する代替輸出ルートの確保に向けた支援を検討するという。
食料危機に瀕している中東・アフリカ諸国への支援も検討しており、成果文書に盛り込む方向で調整している。

小麦価格は
新コロナ以前の2019年12月31日の価格は559ドル(Bu)
昨年6月15日、678ドル、
1月1日、758ドル
露のウクライナ侵攻前の2月21日は794ドル、
露制裁の3月7日、1,252ドル
4月1日、984ドル、
5月1日、1,055ドル
5月17日、1,277ドルの過去最高値
6月1日、1,041ドル
6月8日、1,075ドル
6月9日、今月下旬のG7会合で、ルーマニア経由検討報道、1,071ドル
(小麦の先物相場価格は6月9日の価格は、昨年6月比で59.6%値上がりしているが、日本の場合は、20%の円安により、日本価格は71.5%上昇していることになる。それに物流経費の増加分が加算される)

 

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今回の代賛ルートは、当然相場に加味されているはずであるが、それほど下がっていない。
代賛ルートも集荷の小麦の運搬はウクライナ国内では貨車が中心なると見られ、最近はウクライナの鉄道は西側からの兵器輸送にも使用されており、ウクライナ西部も含めて各地の駅舎がロシアのミサイルの標的になっている。
ルーマニアルートが確立すれば、小麦価格は、さらに2~3割価格は下がるものと見られる。
日本の場合、その前に円安をどうにかしなければ・・・。3月9日以前のように115円前後まで円高にする必要があろうが、黒田丸の日銀様がネックとなっている。
代賛ルート、現状どこまでうまくいくかは不明なところも多い。

小麦価格の高騰により輸入国は、価格と為替安、外貨準備高に左右され、すでに不安定な新興国や後進国では、輸入量を大幅に削減しており、飢餓問題も浮上している。


スクロール→

小麦の生産量ランキング/千トン

2021年/USDWorld Markets and Trade」版

1

EU

138,200

2

中国

136,000

3

インド

108,000

4

ロシア

85,000

5

米国

47,519

6

カナダ

31,500

7

ウクライナ

30,000

8

オーストラリア

28,500

9

パキスタン

27,000

10

アルゼンチン

20,500

 

ほか計

140,180

世界計

792,399

小麦の消費国ランキング/千トン

USDAWorld Markets and Trade

1

中国

148,000

2

EU

108,000

3

インド

105,000

4

ロシア

42,500

5

米国

32,522

6

パキスタン

27,000

7

トルコ

21,200

8

エジプト

21,100

9

イラン

17,600

10

英国

15,900

 

ほか計

252,071

世界計

790,893

小麦の輸出国ランキング/千トン

USDAWorld Markets and Trade

1

ロシア

40,000

2

EU

34,000

3

米国

24,500

4

カナダ

23,000

5

オーストラリア

22,000

6

ウクライナ

21,000

7

アルゼンチン

13,000

8

カザフスタン

7,500

9

トルコ

6,500

10

インド

2,300

 

ほか計

11,678

世界計

205,478

小麦の輸入国ランキング/千トン

USDAWorld Markets and Trade

1

エジプト

13,200

2

インドネシア

10,750

3

トルコ

10,250

4

中国

10,000

5

アルジェリア

7,650

6

バングラデシュ

7,000

7

ブラジル

7,000

8

フィリピン

6,800

9

EU

5,800

10

日本

5,800

 

ほか計

121,228

世界計

205,478

[ 2022年6月10日 ]

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