アイコン 2月の全国主要都市のオフィス空室率と賃料の状況


欧米諸国はインフレ退治の高金利に不動産市場が急激に冷めてきているが、NO天気の日本は蚊帳の外、超低金利下の大金融緩和策により、少子高齢化などなんのその、不動産価格が上昇し続けている。

建築コストも、国際価格の上昇に加え、超円安というジャパンプレミアム価格となっている資源・資材の輸入価格により上昇し続けている。
ただ、空前の利益を出してきた大手企業が主導した不動産価格の上昇も庶民の報酬は上がらず、直近では最終ユーザーが庶民の首都圏での新規分譲マンションの発売価格が少しだけ下落してきている。

再開発ブームに地価は上昇し続け、オフィスの賃料も上昇しているが、オフィスの空き室率は、再開発で既存オフィスビルに移転していたオフィスが、再開発ビルが完成して移転していることから、空き室率は増加傾向にある。

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<福岡市>
経済特区の指定まで受けた福岡市では、天神地区と博多駅地区の中心部だけではなく、博多南では「ガンダムららぽーと」まででき、また、地下鉄七隈線の博多駅への延伸(4月開通)から沿線でマンションの建設ラッシュとなっている。

1月時点の「地価公示」で、福岡県の上昇率は商業地で前年から1.2ポイントプラスの5.3%と、3年連続で全国1位となった。
住宅地も入れた平均でも全国2位のプラス4.6%となっており全国平均のプラス1.6%を大幅に超えている。
住宅地では 筑紫野市プラス9.0%、糟屋郡須恵町でプラス8.9%、大野城市でプラス8.7%、古賀市でプラス8.6%など高騰している。

福岡市の中心街ではこれからも再開発ビルが完成し続け、経済成長し続けなければ、オフィスの空き室率は増加していくことになるが、現実は、人口減少下、高速道・新幹線の交通インフラが整備された九州にあり、1極集中が加速している感は歪めない。

 元ICアイランド=九州を支えた大分県、今回は熊本県に集中しているようだ(ソニー第2工場、TSMC第1・第2工場(予)、三菱電機パワー半導体工場など新設される)。現在、丘陵地に建設中の工場周辺では地価が暴騰しているという。


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 23年2月、主要都市のオフィス空室率と賃料の状況

ビジネス街区/鬼商事版

 

 

空き室率%

平均賃料

札幌

18/12

2.33

8,757

19/12

1.91

9,144

20/12

2.66

9,468

21/12

2.61

9,547

22/8

2.23

9,715

22/9

2.22

9,720

22/10

2.14

9,747

22/11

2.12

9,747

22/12

2.24

9,771

23/1月

2.33

9,790

23/2月

2.39

9,793

  

仙台

18/12

4.40

9,109

19/12

4.19

9,197

20/12

5.51

9,316

21/12

6.59

9,272

22/8

4.75

9,243

22/9

4.70

9,243

22/10

4.72

9,244

22/11

4.62

9,249

22/12

4.68

9,237

23/1月

4.72

9,242

23/2月

4.79

9,231

 

東京

18/12

1.88

20,887

19/12

1.55

22,206

20/12

4.49

21,999

21/12

6.33

20,596

22/8

6.49

20,250

22/9

6.49

20,156

22/10

6.44

20,114

22/11

6.38

20,081

22/12

6.47

20,059

23/1月

6.26

20,026

23/2月

6.15

20,014

 

横浜

18/12

2.55

11,377

19/12

2.00

11,862

20/12

3.85

12,271

21/12

4.77

12,398

22/8

5.26

12,458

22/9

5.11

12,478

22/10

5.03

12,474

22/11

5.18

12,453

22/12

5.11

12,453

23/1月

6.63

12,436

23/2月

6.46

12,447

 

名古屋

18/12

2.72

11,152

19/12

1.92

11,568

20/12

3.80

11,819

21/12

5.64

12,008

22/8

5.87

12,088

22/9

5.77

12,097

22/10

5.59

12,092

22/11

5.56

12,110

22/12

5.45

12,109

23/1月

5.52

12,142

23/2月

5.48

12,117

 

大阪

18/12

2.83

11,423

19/12

1.82

11,794

20/12

3.44

11,925

21/12

4.53

11,796

22/8

5.12

11,867

22/9

5.08

11,874

22/10

5.12

11,877

22/11

5.04

11,868

22/12

5.06

11,872

23/1月

4.97

11,861

23/2月

5.09

11,860

 

福岡

18/12

2.04

9,974

19/12

2.09

10,547

20/12

3.79

11,086

21/12

4.53

11,177

22/8

5.23

11,385

22/9

5.08

11,408

22/10

4.69

11,403

22/11

4.46

11,415

22/12

4.37

11,416

23/1月

4.50

11,424

23/2月

5.10

11,433

 

[ 2023年3月23日 ]

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