アイコン 停戦合意 拒否権の応酬 国連 現在5倍返し イスラエル軍が西岸を夜襲100人死亡


ブラジルがガザの停戦を国連安保理に図り合意に達したが、米国が拒否権を発動し、空中分解。
直近では、米国とロシアがそれぞれ国連安保理に提出した停戦合意案も多数決で合意に達するものの、それぞれが拒否権を発動し、宙に浮いている。

1日に320ヶ所、その翌日には400ヶ所の爆撃、日本の大都市のほとんどは戦中、大爆撃を受け、多くの市街地が破壊された。当時の爆弾と今では比較にならないほど破壊力がすさまじい。それが、現在、イスラエルのガザのあらゆる施設を対象に繰り広げられている。

ガザへの空爆による死亡者数も6546人、うち半分が子供だという。別途、負傷者は何倍も多くなる(ガザ保健省)。
(10月7日のハマスの奇襲攻撃・・・イスラエルの死者数は1400人)

 

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<西岸で100人死亡>
イスラエルでは10月25日、ヨルダン川西岸でもイスラエル軍と大規模衝突が発生、100人あまりが死亡する事件に発展している。イスラエル軍は夜間に西岸を襲撃したと報じられている。

今年7月から、ネタニヤフ政権は西岸に大規模構成を仕掛けていた。
エジプトからの何度にもわたる情報をネタニヤフ政権は受けたものの、陸・海・空・通信・宇宙から完全監視しているガザでは不穏な動きはないと過信して、これまで領土拡張や聖地で衝突している西岸に的を絞り、石投げ火炎瓶以外無防備の西岸に大攻勢を仕掛けていたものと推量される。

<聖地での衝突>
長期政権だったネタニヤフ政権(現在復帰)はバレスチナ居住区とされる西岸一帯を侵食し続け、ユダヤ教強硬派の住民たちを入植させ続け、小競り合いが絶えなかったが、入植者を支援するイスラエル軍の治安部隊に圧倒され、パレスチナ西岸でも悲劇が続いている。

西岸のエルサレム旧市街地にあるアルアクサ・モスクはイスラム教の3大聖地の一つに上げられている。
当モスクはエルサレム旧市街地に位置し、イスラム教の聖地であるとともに、ユダヤ教徒は隣接地を神殿の丘として聖地にし、ネタニヤフ政権はユダヤ教徒の聖地への入場域を拡大し続けてきた。
パレスチナ人と衝突しているユダヤ教徒たちは入植者たちがほとんどで、こうした聖地でも衝突、入植者たちはイスラエル軍に守られ襲撃している。
イスラエル軍らはアルアクサ・モスクをそれもラマダン日に襲撃、モスクの一部を破壊したり、ラマダン参拝者を負傷させ、イスラエルはアラブ各国から猛批判されていた。

西岸のパレスチナ人たちはイスラエルとの和解派・共存共栄派で非武装のファタハのアッバス議長が率いる330万人の自治区であるが、衝突では銃などの武器はなく、一方的にやられるケースがほとんどとなっている。

<1993年のオスロ合意>
最強硬派であるネタニヤフ政権、1993年にイスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の間で合意した暫定自治政府原則合意(=オスロ合意)を反故にした動きに終始し、占領地やパレスチナ人の自治区域に対して、入植させ続けており、パレスチナ人たちを去勢するか、イスラエルから追放しようとしているようだ。

パレスチナ人との和解派であったイスラエル人のラビン首相(軍人)は、1995年11月に暗殺され、その後の1996年6月から3年間は最強硬派のネタニヤフが担い、ネタニヤフは2009年~2021年6月間と、2022年12月から3回目の政権についている。

和解派首相がユダヤ教最強硬派の人物に暗殺され、最強硬派が政権をとるとはイスラエルがいかに・・・な国家であるかが窺わされる。

1000年以上前に祖国を追われたユダヤ人、ユダヤの聖地への帰化運動=シオニズム、当然、その地に居住していたパレスチナ人たちの居住地は、欧米に支援されたユダヤ人たちにより追い出され、今では以前の西岸とガザに限定して居住させられている(イスラエル帰化のパレスチナ人もイスラエルに100万人余りがイスラエル各地にひっそり居住している)。

西岸のパレスチナ人たちのほとんどはもともと同地域の居住者、一方、ガザはパレスチナ各地でユダヤ人たちに居住地を追い出され、難民となりガザに逃れ居住、そのため、過去、家族が虐げられた人たちが多く、その反動として武装派のハマスが実質自治政府を統治にしている。

パレスチナ人は、西岸に320万人、ガザに210万人、イスラエル帰化人100万人、630万人がイスラエルに居住している。

世界大戦後の列強諸国のいい加減な対応問題が中東やアフリカで今に続いている。


 

[ 2023年10月26日 ]

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