アイコン 韓国、香港H指数半減で大損か、指数連係証券被害


香港H指数は、2021年2月19日に12,06.77でピークを記録後、下落し続け、2023年11月24日には6,75.65まで下がるなど半減している。
その連動証券である指数株価連係証券(ELS)が、韓国で大量に販売されている。

今年8月末基準で、(1ウォンは0.114円/11月24日現在)
KB国民銀行が4兆9,288億ウォン
新韓銀行が2兆3,701億ウォン
NH農協銀行が2兆1,310億ウォン、
ハナ銀行が2兆1,183億ウォン
などH指数連携ELS残高を保有している。

 

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銀行全体ではHLS債権を販売含めた残高は15兆6,676億ウォン販売、うち52.3%の8兆1,972億ウォンはKB国民銀行だという。上記はその銀行が持っている残高となっている。

ELSは、指数や銘柄が通常3年の満期時点まで一定水準以上を維持すれば、約束した収益率を投資家に支給する商品。ただ、損失発生の基準点となる「ノックインの区間(knock-in barrier)」以下に下がれば、元金の損失が発生する。
ところが、香港H指数は、2021年2月19日に12,106.77でピークを記録後、下落し続け、2023年11月24日は6,75.65まで下がるなど半分になった。
 これでは銀行も銀行からH-ELS債券を購入、H-ELS債券が組み込まれた投資商品を購入した投資家も大損することになる。

KB国民銀行のH指数連携ELSのうち、損失発生区間に入った残高だけで4兆9288億ウォンに上るという。うち、来年上半期(1~6月)に満期が到来する金額だけで4兆6434億ウォンに達し、大規模な被害が発生する可能性も出ている。

韓国では2015年当時37兆ウォン売れた香港H指数株価連係証券(ELS)、ハンセン指数は2015年1.5万ポイントだったが、2016年2月には0.75万ポイントまで下落、当時はH指数が半分にならないかぎり、年5%の高い収益性が得られるとの謳いだった。
香港は中国政府が1国2制度を放棄したことにより香港市場の証券に対する信頼度は大きく毀損している。それでなくとも不動産株などが大きく下落している。米国が中国との対立から香港市場に対して規制をかける可能性もあり、現在でも、金融ハブ機能はそれ以前より大きく失墜している。ただ、世界経済の回復が確実になれば世界の工場としての中国の企業の業績も向上し、海外と中国企業との商社機能を持つ香港企業の業績も向上することになり、連れて香港ハンセン指数も上昇することになる。 
H-ELSはチャート面から見れば、現在が一番お買得かもしれない・・・。

↓<香港ハンセンH株>
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[ 2023年11月27日 ]

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