米、サルモネラ菌で卵2000万個回収へ
米食品医薬品局(FDA)は9日、サルモネラ菌の感染により21人が入院したことを受け、2000万個余りの卵の回収を命じた。
これらの卵は、オーガスト・エッグが取り扱い、ウォルマートやセーフウェイ・ストアーズなどの小売店で2月3日から5月19日にかけて販売された。
FDAは回収対象の卵について、賞味期限が3月4日から6月19日までのものだとし、該当ブランドの一覧を公表した。
オーガスト・エッグは6月6日に卵回収を発表した。
疾病対策センター(CDC)は、集団感染に関して調査に着手したと明らかにした。
CDCによると、7州で計79人がサルモネラ菌に感染し、症状を訴えた。
感染した場合の症状には下痢や発熱、腹痛がある。
症状は、感染してから6時間から6日後に現れることが一般的。ほとんどの患者は治療を受けずに4~7日で回復するという。
米国では今年、鳥インフルエンザの影響で卵の供給が不足し、価格が記録的な高水準に達した。鳥インフルエンザの発生が鈍化したため、ここ数週間はピークより20%余り下落して落ち着きつつあった。
以上、ブルームバーグ参照
生肉、特に鶏肉と卵はサルモネラ属菌に汚染されていることが多いと言われている。 熱に弱く75℃以上(黄身の固化は70度C)、1分以上の加熱で死滅する(60度C以上で20分でもほとんど死滅)。 乾燥には強く、洗浄・消毒不足による調理器具などからの二次汚染の可能性がある。 菌量が少量でも発症する。
海外では新鮮な卵は少なく、生卵を食する習慣はない。割って黄身が崩れていたら古い可能性が高い。サルモネラ菌に汚染された卵は半熟卵でも危険。二次汚染で感染が拡散する可能性があり、汚染の疑いのある鶏肉や卵は触らない、食しない。