セーレン、ユニチカ繊維事業を承継へ 岡崎事業所を新会社化し全株取得
繊維大手のセーレン(東証プライム:3569)は20日、ユニチカとその子会社・日本エステルが運営する愛知県岡崎市の繊維関連事業を会社分割により新設する新会社に承継し、その全株式を取得することで基本合意したと発表した。取得後は新会社をセーレンの完全子会社とする。
セーレンは、2024年11月にユニチカが繊維事業からの撤退を発表したことを受けて、地域産業の再生や雇用維持といった社会的責任に応える形で事業承継を検討。今回の合意に至った。
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対象となる岡崎事業所は、国内最大級のポリエステル重合設備やスパンボンド、不織布、衣料・産業用繊維の製造設備、研究施設を有し、ユニチカの中核拠点の一つとされていた。一方で、需要減少や原材料高といった外部要因により収益環境は厳しさを増していた。
セーレンは2005年のカネボウ繊維(現KBセーレン)買収時の再建経験を活かし、今回も抜本的な構造改革と設備投資を行う方針。既存事業とのシナジーも視野に、事業再生と雇用継続の両立を図る。さらに、岡崎事業所の技術基盤を活用し、ケミカルリサイクル分野での開発も進める考えだ。
新会社の詳細や株式取得価格などは未定。今後、8月上旬をめどに最終契約を締結し、年末までにクロージングする予定。セーレンは「本件の業績への影響は軽微」としている。
[ 2025年6月23日 ]
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