アイコン ボーイング社 3月の737MAX機の受注0 エアバス機は好調

 

 

米航空機大手ボーイングは9日、墜落事故が相次いだ最新鋭機737MAXの受注が、3月はゼロだったと発表した。

昨年10月29日インドネシアのライオン機が墜落、今年3月10日にエチオピア機の墜落事故を受け、各国の航空当局が相次いでMAXの運航停止を命じ、原因の調査も続く中、航空会社が発注を見合わせている。

今年1~3月期の全機種の受注は、前年同期比▲47%減の95機で、うちMAXを含む737シリーズは▲74%減の32機に大きく落ち込んでいる。

エチオピア機の事故を受け、ボーイングが3月中旬にMAXの納入を中断した影響で、1~3月期の全機種の納入も▲19%減の149機に減少した。

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インドネシア国営のガルーダ航空は、50機のうち残る49機をキャンセルしている。
米連邦航空局であるFAAとボーイング社の癒着かと見られるライオン機墜落後の安全・安心は、エチオピア機での同じ原因での墜落事故で、問題が表面化してきている。
FAAとボーイング社は、エチオピア機墜落後に及んでもMAX機の安全・安心を宣言して米国では飛行させ続け、各国当局が飛行を停止させる中、トランプ大統領が米国での飛行を停止させた。

B767MAX機は、2017年5月から納入開始され、2019年2月末までの1年10ヶ月に376機納入している。2019年2月末時点の受注合計機数は5,012機、受注残機数は4,636機となっている。
ボーイング社は、受注した航空会社への納品も飛行停止により大きく遅滞し、現在、生産も2割減じている。
損失額は5ヶ月遅延で50億ドルとされ、さらに運行停止状態が長引けば、さらに損失額は大きくなる。事故機の補償、航空会社の運行停止による納品機の損害補償、納品遅れによる補償など。米FAAが再認可したとしても、FAAはすでに自ら信用失墜させており、各国の当局が再認可する期間は、該当国への乗り入れは禁止される。
日本の航空会社には、まだ、納品されていないが、海外からの飛行してきている。国交省は日本空域飛行を停止していない。米国様のこと、逆らえない。

一方、エアバスは、737MAX機のライバルとなるA320neoファミリーの受注機数は2月末現在で6,501機と、米ボーイングの737MAX機の約1.3倍、米ボーイングは焦っている状態にあった。
当然、トランプ政権の関税による貿易制裁など強引手法による米国離れからエアバス機に流れている分も多い。

 

 
[ 2019年4月10日 ]

 

 

 

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