アイコン ジブラルタル自治政府 イランのタンカー解放 「グレース1」

 

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スペイン南端の英領ジブラルタルの自治政府は15日、ジブラルタル沖で7月に拿捕したイランの大型タンカー「グレース1」の解放を決めた。
タンカー拿捕をきっかけに急速に悪化した中東情勢の緊張緩和に向けた一歩となる可能性がある。
タンカーは7月初め、欧州連合(EU)の対シリア制裁違反として、シリアに原油を輸送していた疑いがあるとして拿捕されていた。(米国からの通報があったとされる)

イランは強く反発し、最高指導者直属の精鋭部隊「革命防衛隊」が7月中旬、英船籍のタンカーをホルムズ海峡で拿捕した。今後の焦点はイランがこのタンカーを解放するかに移る。

ジブラルタル自治政府は、イランから「EUが制裁対象とする寄港地には行かない」と確約を得たという。
ジブラルタルの裁判所は「これ以上タンカーを拘束する根拠はなくなった」と判断した。ただ、決定の直前、米国は英国に対しタンカーを解放しないよう呼び掛けていた。

ジブラルタル自治政府のピカード首相は15日、解放決定を受け「地中海の入り口を守り、EUの制裁実施のために果たした役割を誇りに思う」と述べた。
以上、

当タンカーを開放するとしていたものの、イギリスの首相にEU離脱派のジョンソン氏が就任し、急に米国からチャチャが入り、ジブラルタル自治政府は再検討していた。

イギリスもイランにタンカーを拿捕されており、米国に言いなりになるわけには行かなかった。
もしも、米ボルトンらタカ派が開放されたタンカーを米軍に拿捕させたりすれば、一機に中東情勢は悪化する。米政権はジョンソン英首相を試した可能性もある。
大統領選を控えトランプが利用する可能性もあるが、基本・戦争を好まないことから、そのまま返す可能性が高い。
また、イランもすぐ拿捕している英タンカーを開放することだろう。

[ 2019年8月16日 ]

 

 

 

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