大阪市役所で官製談合か アエルテクノスも捜索/大阪地検 電気工事案件
大阪地検特捜部は24日、大阪市役所の職員らが、電気工事の入札で非公表の価格情報を漏らし、官製談合を繰り返していた疑いがあるとして、大阪市の建設局や電気工事会社などを一斉に捜索した。
大阪地検特捜部が捜索しているのは、大阪市の「建設局」と「契約管財局」、それに、大阪の電気工事会社「アエルテクノス」の本社や事務所など。
建設局の複数の職員は、公園の照明灯の設置など、平成27年と29年に行われた3件の電気工事の入札で、非公表の最低制限価格のもとになる金額を、アエルテクノスの営業担当の社員に漏らした疑いがあるという。
アエルテクノスは、ほかの業者に情報を伝えて、最低制限価格に近い価格で工事を落札させ、下請けに入るなどしていたとみられている。
特捜部は、官製談合が繰り返されていた疑いがあるとみて、押収した入札の資料を分析するとともに、今後、担当の職員や工事の関係者から事情を聞き、不正の実態解明を進めるとみられる。
入札の情報を漏らしたとされる大阪市職員の自宅マンションには、午前7時半ごろ、特捜部の係官3人が捜索に入った。
建設局の別の職員の自宅にも、午前10時すぎ、段ボールなどを持った特捜部の係官3人が捜索に入った。
大阪 中央区にある電気工事会社「アエルテクノス」の本社が入るビルには、午前9時すぎ、大阪地検特捜部の係官3人が、段ボールを持って捜索に入った。
大阪 住之江区のビルにある大阪市の建設局には、午前9時ごろ、特捜部の係官およそ10人が捜索に入り、40分後には、さらに20人ほどが段ボールを持って入った。
入札の資料などを押収しているとみられる。
建設局には午前10時前、担当者が「入り口を閉鎖します」などと書かれた紙を張り出し、ドアが閉められた。
大阪 中央区にある大阪市の契約管財局では、午前9時すぎ、特捜部の係官8人が、入札や契約の業務を担当する部署に捜索に入った。
アエルテクノス㈱の財務内容と業績 平成29年7月期/千円
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流動資産
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152,808
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流動負債
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19,798
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固定負債
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0
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固定資産
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12,578
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自己資本
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145,588
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(資本金)
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165,386
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総資産
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165,386
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負債+資本
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164,556
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売上高
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粗利益
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経常利益
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自己資本率
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598,221
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143,831
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20,935
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68.5%
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・電気工事
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・代表:渡辺照治社長
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・本社地:大阪市中央区南本町2-1-11
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