アイコン WTI史上初、原油5月もの一時マイナス40ドルで売買 お金付けて売ります

 

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NY原油市場で原油価格が初めてマイナスとなる異常事態が起こった。

指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5物は一時1バレルマイナス40.32ドルと前日より▲58ドル以上下落した。

5月物の取引終了を21日に控え、原油の現物を引き取りたくない投資家が投げ売りした。ただ、期先の6月物は1バレル21ドル前後と前日より4ドル安程度にとどまっている。
WTIの原油価格がマイナスとなるのは1983年の先物上場以来、初めて。このまま期日を迎えれば買い手は原油の現物の引き渡しに加え、現金も受け取ることになる。

新コロナ感染拡大で欧米では外出禁止令が発令され、経済活動が停滞・停止状態、世界の石油需要は急減、在庫が急速に積み上がり、世界の貯蔵施設の能力も限界に近づいており、取引終了日が迫る期近の5月物だけが突出して下落した。

OPECとロシアが4月13日、日量970万バレルの協調減産に合意、米国やカナダ、ブラジル、ノルウェーは、あわせて日量360万バレルの減産に取り組み、合計で1500万バレル前後原産に至る。減産規模はこれまでの1億バレルの15%にあたる。

しかし、現実、欧米の外出禁止令で需要は激減、貯蔵タンクもいっぱいとなれば、引き取っても目先需要の急増は考えられず、僅かにある貯蔵タンクの貸出料も高騰し、大損することから投げ売りとなったもの。
新コロナによる需要喪失規模は2000万から3000万バレルとされている。国際エネルギー機関(IEA)によると、世界の貯蔵タンク量はまだ新コロナが中国だけの問題だった1月の時点で「空き」は12億バレル、その後原油価格の暴落で買い漁った投機筋の貯蔵と需要減で満杯状態になっている。

6月ものは21.21ドルと前日比▲15.26%安、▲3.82ドル安と踏みとどまった。ただ、6月も同じ経済状況が続けば、貯蔵タンクがなく、5月20日には再度マイナスになる可能性がある。
トランプ大統領は、感染者数の少ない州から外出禁止令を解除する動きに出ているが、イギリスやドイツの首相は、早期のロックダウン解除には慎重な姿勢を見せている。


 

[ 2020年4月21日 ]

 

 

 

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