アイコン 2月、経常収支3ヶ月ぶり黒字 貿易収支は赤字


財務省が発表した国際収支統計によると、今年2月の経常収支は1兆6,483億円の黒字となった。経常収支が黒字となるのは3ヶ月ぶり。
内訳では、「貿易収支」は、原油やLNG=液化天然ガスの価格が上昇したことなどによって輸入額が増えたことから▲1768億円の赤字。
一方で、海外の証券投資などで得た利子や配当のやり取りを示す「第一次所得収支」の黒字は米国債の利払いが2月に行われたことなどから2兆2745億円となり、経常収支の黒字は確保された。
以上、

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日本所有の米国債の22年1月残高は1兆3,031億ドル(米財務省発表値)/第1位

原油と天然ガスの高騰はいろいろあるが、世界一の生産国である米国が新コロナ以前の2019年12月時点の生産量に戻していないことに起因している(2割あまりまだ少ない)。米バイデン政権は備蓄を放出するより、増産させるべきだが・・・米国内のパイプライン敷設をトランプが認可したもののバイデンが取り消したことにより、生産会社はバイデンに反目している。
OPECも当時に戻しておらず、戻すのは今年中になるとしている。

一方で、新コロナからの経済回復で上昇しているエネルギー価格が、ウクライナ侵攻でロシア産の購入忌避が進んでおり暴騰、米国主導のIEAが国際的な国家備蓄原油の市場放出で対応し、価格は100ドルを切っているが、ロシア制裁が続く限り放出は限度があり、いつまた暴騰するかわからない状態が続く。原油価格の本日のWTI先物相場は96ドル前後。

国家備蓄のない天然ガスの価格は、北半球が春になり需要が低迷してくるにもかかわらず、本日の先物相場は6,366USD/MMBtu前後(21年4月2.7498ドル)と、2008年来の高値となっている。天然ガスは都市ガスに使用されており、日本の消費者にも多大な影響をもたらし続けることになる。

日本は為替安でさらに輸入価格が高騰

米経済が回復基調にあったにもかかわらずバイデンが巨額を公共投資でバラ撒き、経済が好調すぎてインフレに、それを抑制させるために米FRBが政策金利を引き上げ、多くの国では為替安が進み、中でも黒田大規模金融緩和策で金利を上げられない日本は特に円安に進み、輸入価格は円貨でWで上昇している。めでたいこっちゃ。

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[ 2022年4月 8日 ]

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