アイコン インドネシア高速鉄道の概要と現状・経過 やっと工事本格化 開業予19年5月大幅遅延へ 

 

 

インドネシア新幹線の概要
1、開発区間:ジャカルタ-バンドン間-142キロ
2018年1月、空港まで20キロ延伸発表(開業遅れのカモフラージュ)
実際はジャカルタ中心部のガンビル駅からバンドン郊外のグデバゲ駅までの150.
5キロ。
(空港までの延伸計画あり)
時速350~380キロ走行運転で所要時間約36分を計画(現行3時間)

2、開業予定:2019年5月(大統領選前の開業)
3、投資費用:80兆ルピア(55億米ドル)⇒60億ドルに増加(2017年)
⇒空港延伸の場合は90億ドルに増加すると見られている
2016年3月、51億35百万ドルに引き下げられ確定していた。
4、受注年月:2015年9月、中国受注
5、受注条件:政府保証一切なし
6、工事主体:インドネシア中国高速鉄道(KCIC/インドネシア側60%+中国側40%、代表:インドネシア運輸省OB)
中国国営の中国鉄建(CRCC)等5社+インドネシアの国営建設会社「ウィジャヤ・カルヤ(ウィカ)」、高速道路管理・運営会社「ジャサ・マルガ」、国営農園開発の「ペルクブナン・ヌサントラ8」、インドネシア国営鉄道の「KAI」の4社が出資。
7、資金計画:中国側75%、インドネシア側25%(ほとんど不動産の現物出資)、
8、中国の融資窓口:中国国家開発銀行、
2017年5月、中国国家開発銀行が45億ドル融資で最終合意
実際の融資開始は2017年秋から(原因は土地収用遅れとしている)。
9、起工式:2016年1月、ジョコ大統領出席
10、本格着工:2018年1月

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インドネシア新幹線、2019年5月に開業予定で受注した中国であったが、インドネシア当局に提出された開発申請書類が全部中国語、怒ったインドネシア運輸大臣が英語で提出し直せとし許可を下ろさなかった。
こうした鉄道相に対しジョコ大統領が、運輸大臣を昨年6月更迭、新鉄道省は開発をめくら版で昨年7月に認可、スタートと思いきや、昨年8月KCIC代表が中国訪問、融資を下ろすように要請したが、中国当局は土地収用が先だとして、融資を下ろさなかった(昨夏は、中国は外貨不足に陥っており、融資を先延ばししたのが実態)。
インドネシア側の資金も土地収容などに底を尽き休業状態、やっと、中国側が昨年末に融資を下ろすも、当初計画から大幅に遅れること必至となった。
ジョコ大統領は秘策を練り、計画をジャカルタから数十キロ先の国際空港まで延伸させると発表して開業計画を先延ばしした。
当然、開発資金計画も狂い、再調整が中国含む開発会社と調整に入っている。

計画路線全体の7割以上が国有地で、多くは既存道路に平行した国有地と国営のプランテーションの中を通る計画路線、中国側は、そうした部分からの工事を先に進めることはいくらでもできたが、中国の外貨流出問題も絡み融資が遅れたのが実態。

計画路線の7割以上の土地を所有する高速道路管理・運営会社「ジャサ・マルガ」と国営農園開発の「ペルクブナン・ヌサントラ8」が現物出資の形をとり、KCICの株主となっているもの。

バンドンは標高700メートル、山間部を越えた盆地に位置し、トンネル工事もあり、いくら中国の工事が早いといってもそれなりの建設期間は要する。
インドネシアは火山・地震大国、耐震性が求められる工事となる。

中国にとって、インドネシア高速鉄道は政府の進める軍事・経済圏構想「一帯一路」一体戦略にとって、重要なプロジェクトの一つに、中国高速鉄道にとっても初のパッケージ型インフラ輸出となる。

ジョコ大統領は、国民の人気は非常に高いものの、所属は中国派のメガワティ元大統領(スカルノ元大統領の娘/メガワティの若い娘を閣僚に就任させている)が率いる闘争民主党、中国に受注させたのもメガワティが、リニ国営企業担当相(女性)を使い、公共投資は中国優先主義で取り仕切らせている。

現在、インドネシア政府やジョコ大統領が日本へいくら声をかけたとしても、慎重を期たさない限り、インドネシア新幹線のように、5年間もかかって作成した開発計画資料だけ取られ、それも中国側に引き渡され、難クセ条件を付けられ、中国側に仕事を提供されるという悪循環に陥る可能性が高い。ジョコ大統領のフィクサーはメガワティ元首相である。
こうした状況はジョコ大統領の時代が続く限り続く。
(インドネシア新幹線はインドネシア政府が保証しない条件が急遽設定され、中国が受注した経緯がある。それも裏で保証しているとの話もあり、一時インドネシア国会で問題となった)

なお、受注条件として、開業予定日に間に合わなければ、膨大な遅延損害金の支払い条項が条文化されている。しかし、中国側は土地収用の遅れを事由に、負担する用意は0と見られる。
また、ジョコ大統領も開発会社のKCICが負担せずに済むように、今年1月、唐突もなく空港までの延伸を発表したものと見られ、メガワティ一―派が立案したものと見られる。
インドネシアでは2019年4月の大統領選を控えており、選挙で対立候補に遅延損害金問題がクローズアップされる可能性がある。個人的人気が高いジョコ大統領であるが、背後のメガワティの人気は低い。

昨年4月のジャカルタ特別州知事選では現職で闘争民主党、ジョコ大統領が支持したアホック氏が落選、ムスリムのアニス氏が当選した経緯もある。ジョコ大統領は元ジャカルタ特別州知事から大統領選に出馬し当選した人物。

軍事面では韓国と関係が深く、韓国は潜水艦を何隻も輸出し、4.5世代次期戦闘機KFX開発では両国が共同開発している。鉄鉱石輸出国のインドネシアで韓国ポスコは高炉を有している。
所詮、賄賂の国。

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[ 2018年7月 7日 ]

 

 

 

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