韓国旅行が安い ソウル4星ホテル8000円未満のバーゲンセール/平日
韓国では、中国観光客の激増を期待したホテルが急増したものの、昨年3月からのTHAAD問題での団体旅行客停止により、ホテル稼働率が急悪化、その対策に、大幅な値引き合戦となっている。
ソウル明洞一帯のホテルは、客室をダンピング価格で提供中で、3、4星クラスのビジネスホテルの客室料は、平日基準で1泊6万~8万ウォン(約6000~8000円)で提供されている。
明洞一帯のホテルは、昨年2月まで中国人観光客が約半分を占めていた。
今年上半期の明洞一帯のホテル稼働率は50%前後にすぎなかったが、割引のため7月以降は80%水準に上がっている。
増加した客は国内客(韓国人)が主を占めている。
<ホテル急増・5年で倍以上に>
2012年以降、中国人観光客が急増し、ホテルが急激に増えた。韓国観光ホテル業協会によると、2012年に786ヶ所にすぎなかった国内のホテルは、2017年には1617ヶ所へと5年間で倍増した。さらに、今年も100ヶ所ほどのホテルが新しくオープンするという。
そうしたことからホテルの需給バランスが崩れ、多くのホテルが赤字経営に、「とにかく建ててみよう」とホテル建設に乗り出した企業と個人の多くが今は売却を検討している。
赤字が累積して維持するのも難しいホテルが多い。
投資銀行(IB)業界の関係者は「ホテルの供給が需要を大きく上回り、売りに出すホテルが多いものの購入者は少ない」。
THAAD配備問題による中国団体旅行客を対象としてビジネスホテルが最も大きな打撃を受けている。ソウルの明洞、麻浦、東大門一帯の新規ホテルの多数がこれに該当する。
麻浦にあるホテルの関係者は「やむを得ず、東南アジア団体観光客に4万~5万ウォンで提供し、なんとか客室を満たしている」とし、「売上はある程度維持しているが、利益を全く出せない」としている。
5星級の一流ホテルはまだ良い方。夏休みシーズンを迎えて家族単位で、ホテルでバカンスを楽しむ韓国人が多く、プール付で飲食店が多いホテルは外国人より韓国人中心の営業している。
しかし、こうした状況は「正常」でないと、業界関係者は口をそろえる。中国人観光客で満たさなければ、ホテルの営業は事実上難しいところが多いという。
以上、韓国紙参照
韓国の訪韓客数は、2014年は1420万人、2015年1323万人、2016年1724万人、2017年1334万人(前年比-22%減)。THAAD韓国配備で、中国政府が訪韓団体旅行を自粛させた(ただ、訪韓・格安旅行、ボッタクリ旅行が主体だった)。
<日本の場合は>
日本では韓国とは逆に、訪日客増により、ホテルの提供価格が上昇している。一部地域では加熱し、ボッタクリ価格まで生じている。
猛暑でも増加している訪日客、ブームはいつしか冷めるもの、海外有力トラベル誌などへの露出強化など冷めないよう努力し続ける必要がある。
また、世界経済を胃潰瘍状態にしている米トランプ変数、昨今の新興国為替安、日本も同時に下げるならば問題は少ないだろうが、トランプの気分しだいで、円高、新興国通貨安が生じる可能性もあり、極東・東南アジア通貨と円との関係を今後とも注視していく必要がある。
エアビーの国内サイトは規制がかかっているが、エアビーの海外サイトは規制がかからず、違法民泊紹介を続けているという。違法民泊は、犯罪者の利用、ボッタクリ、性暴力事件、隠しカメラ事件など、日本の品位を落とすものとなっている。
訪日客数/万人
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前年比
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客数
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2018年1~7月
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13.9%
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1,873.09
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2017年
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19.3%
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2,869.10
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2016年
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21.8%
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2,403.97
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2015年
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47.1%
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1,973.74
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2014年
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29.4%
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1,341.34
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2013年
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24.0%
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1,036.39
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2012年
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34.4%
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835.81
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2011年
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-27.8%
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621.87
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2010年
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26.8%
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861.11
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