米トランプ 政府機関閉鎖、民主党の責任だとゴリ押しへ メキシコの壁
米議会の与党共和党と野党民主党は12月22日、政府機関の一部閉鎖を打開するため話し合ったが、大きな進展はなかった。
トランプ米大統領が公約に掲げるメキシコ国境の壁建設費を巡る対立は続き、解消のめどは立っていない。
上院は、次回審議期日を27日に設定しクリスマス休会。政府機関の一部閉鎖は6日間以上続く見通しとなった。
トランプ氏は、22日に「われわれは民主党と国境警備について必死に協議しているが、長くなるかもしれない」とツイッターに投稿し、政府閉鎖が長引く可能性を示唆した。
以上、報道参照
米トランプの意向に沿った下院で決議、しかし、予算の上院の採決は60票(100議席)が必要で、共和党と民主党が協議を進め、合意した内容を、トランプに提示したところ、それをトランプは拒否した。
トランプの次の手は、上院は共和党が制しており、引き続き討議させ、上院の法を上院で改正させ、50票で決議できるように変更する腹積もりのようだ。
ただ、トランプは今回のメキシコの壁予算を通さなければ、1月からは下院を制した民主党が立ちはだかり、前には進まなくなる。
そのためにも、政府の閉鎖は民主党の責任だと国民にアピールし、問題を民主党になすり付け、メキシコの壁建設を優位に遂行しようとしているもの。
ただ、トランプがその都度、力を背景に法まで改正するようでは、アメリカ合衆国の民主主義は崩壊する。
中間選挙は、大統領の暴走をけん制・抑制させるために、アメリカ合衆国が長年の知恵で存在させているものでもある。
終着駅が見通せない暴走列車トランプ号。
アメリカ議会
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上院
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現行
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改選
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1月から
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共和党
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51
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9
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53
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民主党
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47
|
26
|
47
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無所属
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2
|
0
|
0
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合計
|
100
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35
|
100
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下院
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現行
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改選
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1月から
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共和党
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235
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200
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民主党
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193
|
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235
|
無所属
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5
|
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欠員
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2
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合計
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435
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435
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435
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・中間選挙は2018年11月6日に実施された
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