アイコン 注目・米進出 肥満対策カロリー0の希少糖D-プシコース/香川大 何森教授+松谷化学

 

 

香川発の食品素材として産学官をあげて開発を進めてきた「Dープシコース」、太りにくいとされる糖で、すでに、シロップやお菓子、うどんのだしなど、希少糖入りの商品が開発されている。
希少糖は、自然界に少ししか存在しない糖のこと。

自然界に大量に存在する糖は、ブドウ糖や果糖など7種類、残りはすべて希少糖。現在、約50種類が知られている。
中でも、希少糖の一種「Dープシコース」は、甘さがありながらカロリーがなく、血糖値の上昇を抑える効果もあるとされている。
また、肥満は、炭水化物が体内で分解されてできるブドウ糖の取りすぎが原因とされているが、プシコースには、ブドウ糖の吸収を抑える作用もあることから、太りにくいという。

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プシコースの大量生産に成功
このプシコースの生産方法を香川大学と共同で確立し、“太りにくい糖”として世界に売り込もうと挑んでいるのが、兵庫県の食品素材メーカー、松谷化学工業。

今年1月、アメリカの世界有数の食品素材メーカー「イングレディオン」と共同で、メキシコに工場を建設することを発表した。
今秋にも、世界初となる、純度100%のプシコースの大量生産を始め、2020年から砂糖の代替品として販売する計画。

最初に売り出す市場には、肥満が深刻な社会問題となっているアメリカを選び、飲料や食品のメーカー向けに販売する。

プシコースを発見したのは香川大学農学部の何森健名誉教授(75)。
何森教授は、1991年に果糖をプシコースに変える酵素を発見して、プシコース生産の突破口を開いた希少糖研究の第一人者。「希少糖」という言葉を定義し、“ミスター希少糖”とも呼ばれている。

発見のきっかけは、大学の食堂の裏で採集した土壌から、果糖をプシコースに変える酵素を生成する微生物を見つけたことだった。
この発見をきっかけに、プシコースの生産方法の研究が一気に進み、2000年に大量生産の方法を確立。
そこから、香川大学と松谷化学工業、それに香川県の産学官が連携して実用化に向けた研究を進め、2011年には希少糖が約15%入ったシロップの商品化に漕ぎ着けた。

しかし、飲料メーカーなどに売り込むには「ノンカロリー」であることが求められる。
そのためには、純度100%の希少糖をつくらなければならないのだが、それは簡単なことではなかった。
食品素材として純度100%の希少糖は、各国で、安全性の確認のほか、血糖値の上昇を抑えるといった機能性の認可を得る必要があり、それに時間がかかる。
それが6年前、まずFDA=アメリカ食品医薬品局が安全性と機能性について認可したことを受けて、ようやく純度100%の希少糖を商品として売り出すことができた。

教授は、「純度100%の希少糖が世の中に出て本当の意味で私の研究は実を結んだと言える。大量生産されたプシコースがアメリカで売れていくことでさらに研究が進むことを期待したい」

世界展開への試金石となるメキシコ工場
プシコースは、普通の糖より生産コストがかかるため、価格が砂糖の数倍にもなる。価格を抑えるには、メキシコ工場での大量生産でどこまでコストが下げられるかがカギを握る。

松谷化学工業では、日本でも6年前、消費者庁に対し、純度100%のプシコースを特定保健用食品として認可してもらえるよう申請しており、日本での販売も目指す。

20世紀には、ヒトゲノムの解明など遺伝子やタンパク質の研究が進んだ一方、糖の研究はあまり進まなかった。
希少糖が大量生産によって広く知られるようになれば、研究がさらに進み、医療分野などでの応用も期待されている。
以上、NHK参照

<D-プシコース これまでの判明機能>
植物では:
D-プシコース物質を含むことが知られている植物はズイナ属のみ。また、多くの植物の生育を阻害することが知られている。

動物実験では:
インスリン分泌作用、動脈硬化を防止する作用などが知られている。
砂糖の7割程度の甘味があるが、ほぼエネルギー源とならない。
ラットによる動物実験で、
「食後の血糖値上昇を緩やかにする」、
「内臓脂肪の蓄積を抑える」、
「動脈硬化になりにくい」
といった研究結果が報告されている。
しかし、加熱調理によりプシコースが減少するため、食後の血糖値上昇抑制作用は影響を受け、非加熱状態と比較し効果が減少することが報告されている。

<既存価格は1g-4万8千円>
東京化成工業では、すでにD-プシコースを販売しており、その価格は1gが4万8千円と超高価。
何森教授や松谷化学の業績は、大量生産手法を編み出し、大幅に価格を抑える方法を編み出したこと。

岡山では、林原(投資失敗で倒産/長瀬産業が事業承継)がトレハロースの大量生産に成功し、今では多くの食品や化粧品に採用されている。
徳島には、LED世界革命をもたらした青色LEDの日亜がある。
香川の日プラは、世界の水族館を新たな領域に飛躍させた第一人者の樹脂メーカー。

地方が面白いようだが、政府の大学研究開発資金の供給は、過去、規制改革と称して、愚かな政治家たちが、少子化が判明している中、分けのわからない大学を全国に大乱造させたことにより、国の教育に対する総額予算を大きく分散させてしまい、特に基礎研究分野では予算がほとんど届かなくなっている。また、昨年も今治に作った。
そうした結果、国は、学生数不足で廃校同様な大学に対して、国を挙げて海外から留学生をかき集めさせ、補助金のタレ流しを続けている(学生数に応じて支払われる)。亡国日本。

<松谷化学工業>非上場 加工澱粉国内トップシェア
兵庫県伊丹市北伊丹5丁目3番地(代表:社長 松谷晴世/売上高563億円/2017年)に本社を置く1919年創業の加工澱粉のパイオニア。
古くから食品業界へ多数の加工澱粉製品を提供している。その加工澱粉製品の国内シェアはトップ。
資本は、筆頭株主は三菱商事であるが、その他株主は松谷家を中心とした親族で占められているオーナー企業。
また、澱粉分解物から開発した難消化性デキストリンは、血糖値を下げる効果があるとされ、多数の食品企業から売り出されている特定保健用食品の関与成分として大きなシェアを持つ。

「Dープシコースの構造」
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[ 2019年3月 8日 ]

 

 

 

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