アイコン ボルトン補佐官 トランプ氏が金正恩氏にビッグディール提案、その成果は大きい

 

 

第2回米朝首脳ハノイ会談が決裂した理由には、ジョン・ボルトン国家安保補佐官が、「ハノイ会談は失敗ではない」とし、準備した非核化ビッグディール文書があったとNYTやCNN・CBS・FOXニュースなどの取材に答えた。

ボルトン補佐官は、
「トランプ大統領が、北朝鮮の金正恩国務委員長に核・ミサイル、生化学兵器まで含む非核化のビッグディールを提案するハングル・英文の文書2件を渡した」。
「大統領は金委員長に自身の非核化ビッグディールを受け入れ、核・生化学兵器と弾道ミサイルをあきらめる決断をずっと求めた」と説明。
同時に、「(トランプ大統領は)金正恩委員長に、われわれが期待することとその見返りでトランプ大統領が事業経験から明らかにした北朝鮮の良い不動産立地を通した莫大な経済的未来を提示したハングルと英文の文書を伝えた」、

それに対し「金委員長はこの提案から目をそらした」と明らかにした。

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「北朝鮮の人々は、われわれが、彼らの悪い合意(バッド・ディール)に乗らなかったところ、非常に失望した」と語った。
「トランプ大統領が米国の国益を守護したということから、ハノイ会談は成功」だとも話した。

「トランプ大統領と金委員長の間に、大統領が渡した定義により、北朝鮮が完全に非核化するビッグディールを受け入れ、莫大な経済的未来を持つかと、われわれが受け入れられないその以下のことをするか、をめぐり広範にわたる討論があった」と話した。

また、北朝鮮の寧辺核施設団地の廃棄と制裁の全面解除について「弾道ミサイルと生化学兵器プログラムを含む完全な非核化を逆提案した」と話した。

「北朝鮮は、老朽化した原子炉とウラニウム濃縮およびプルトニウム再処理能力の一定部分を含む寧辺核団地に関連して非常に制限的譲歩の見返りで相当な制裁緩和を希望した」とし、
「トランプ大統領は、最初から過去の政府の失敗を繰り返したり、行動対行動の形式で(段階的に)補償したりしないと明かしてきた」とも話した。

ボルトン氏は以前、「われわれは、北朝鮮が戦略的決断さえをすれば、核・ミサイル、生化学兵器を含む大規模の大量殺傷兵器を1年内に解体できる案を考案した」と明らかにしていた。
ボルトン氏のビッグディールは、米朝会談事前協議で、先緩和後核廃棄(制裁緩和により核廃棄を誘導)という韓国政権の口車に乗っていたスティーブン・ビーガン対北朝鮮特別代表とキム・ヒョクチョル対米特別代表の間の事前実務交渉の結果を無視したものともされる。

ニューヨークタイムズ(NYT)は「27日、メトロポールホテルでの晩餐の時から金委員長が、寧辺廃棄を見返りに国連主要5つの制裁解除を要求すると、トランプ大統領が直ちに非核化の定義を明記した文書と共に包括的ビッグディールを提案した」として、「これを受け、金委員長は全てのものを一気にあきらめるには両国間信頼が足りないと拒否した」と伝えた。

ボルトン氏は「過去の北朝鮮は、非核化の約束をした後、経済的補償を得てからは合意を何度も破棄した」とも話した。
「非核化交渉の満了時限はない」として「トランプ大統領は低いレベルから適切な時点に金委員長と再び直接対話をすることまで準備ができている」と話した。

ボルトン氏は「3回目の首脳会談を大統領に推薦するか」という質問には「中心的な政策決定者は金正恩氏であり、彼は大統領に直接ビッグディールについて説明を聞いたし、開かれた扉を通過することができる」として「われわれは彼の決定を見守るだろう」と話した。
以上、

制裁解除について、北朝鮮は2016年以降に発令された制裁を解除するように求めたが、その制裁は、国際社会の要請を無視して、核・ミサイルの発射実験を繰り返し、現実にその実験成果を北朝鮮は得ており、両実験を停止したからといって、要求の制裁を解除できるものではない。当然、北朝鮮は、両実験を中止した現在、そう主張するだろうが・・・。

ハノイ会談後の韓国の愚か者の政治家たちの主張は、「まず北の核完全廃棄」という前提問題が完全に抜け落ち、さまざまな米批判を展開している。

北朝鮮となんら変わらない韓国民の68.9%が「現状のまま、開城工業団地と金剛山観光の再開」を望んでいるという状況では、韓国の政治家たちに期待することも所詮無理ということになる。

今回の会談失敗について、ごちゃごちゃ米批判、ボルトン批判、日本批判を展開している韓国の政治家たちやマスコミは、元々北朝鮮を核保有国として黙認・容認している政治家や全マスメディアである。
当初から国際社会が要求する北の核完全廃棄から大きくズレている人たちである。
そのズレを修正しない限り、韓国文政権は北朝鮮を核の完全廃棄へ導くことはできないだろう。

この間の南北会談でも、軍事合意など文政権は実質制裁緩和に動いたものの、「北朝鮮の核完全廃棄」については、「米国と北朝鮮の問題」として、まったく手に付けない異常さが、文政権と与党の「ともに民主党」の議員たち及び全マスメディア、取り巻く人たちにある。
内容からして会談失敗を当然だとする論評や、政治家や識者の意見を掲載する韓国の新聞などマスコミは100%ない。

金正恩委員長は、米国が提示した具体的なビッグディールを持ち帰っており、今後はそれが土台になり、会談は大成功したと見る。
昨年の6.12シンガポール会談では、すべてが努力事項であったことから、大きな進展でもある。
金正恩委員長が、キレない限り、次の会談に向け膠着状態は続く。

 
[ 2019年3月 5日 ]

 

 

 

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