アイコン 中韓大気汚染戦争 ソウル大気汚染 PM2.5一時178μgの異常 徹底分析

 

 

韓国ではひどい大気汚染に包まれ、中国のせいだ、いや、韓国のせいだと中韓が争っている。
中国からの飛来は70%、それに韓国での発生が30%、大気の流れ(=風)が緩慢で、ソウルの都市圏に広く滞留、韓国発生の大気汚染がプラスされ、ソウルの空は空前の大気汚染となっている。

原因、
1、中国からの大気汚染層(PM2.5滞留空域は高度1~2キロ)の大気の流れ・気流の緩慢(風が弱い)。
2、ソウル都市圏の地形(下記図など参照)、
3、都市圏で発生する主たる大気汚染発生源:石油化学コンビナート、火力発電所、セメント生産工場、石炭加工場、鉄鋼工場、冬場の電気式外のオンドルなど
4、自動車の排ガス(特にディーゼル車)
などによる中国と韓国を発生源とする複合大気汚染により、ソウル都市圏の大気をより深刻なものにしている。

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韓国では以前からも大気汚染が存在。それには2つの原因が起因している。
1つ目は中国由来
中国から流れてくる大気汚染、これは中国・大コンビナート群が所在する西域や重工業地帯の重慶などで発生した大気汚染が、右回りに鞭打つ形で朝鮮半島を襲っているもの。
中国の大気汚染は強風が吹くよう、雨が降るよう神頼み状態、いくら北京周辺域だけ工場を移転させたりしても大気の流れがあり、今もって対策をなした北京にも襲撃を受けている。

中国外務省の陸慷報道局長は6日、「韓国の粒子状物質が中国からきたものであるかについて十分な根拠があるのか分からない」と指摘した。
陸氏はソウルのPM2.5の濃度が1立方メートルあたり147マイクログラムを超えたが、北京ではここ2日間、粒子状物質が問題になっていないと主張した。
ただ、北京では2~4日にかけて2番目に大気汚染が深刻な「オレンジ警報」が出され、5日午前の時点でPM2.5の濃度が同200マイクログラムを超えていた。

2つ目は韓国由来
韓国ソウル都市圏に吹く風=大気は偏西風により西から東に流れている(実際には中国・重慶あたりを核に大気汚染大気流は時計回り拡散させている)。
黄海側からの海風が弱ければ、韓国最大の京仁工業地帯(ソウル~仁川)で発生する煤煙による大気汚染や都市圏の自動車の排ガスが一帯に滞留し、大気汚染を発生させ、光が強くなる春から夏にかけては光化学スモッグによる被害も発生している。
<地形も>
ソウル都市圏一帯の地形も影響している。
黄海に流れ出るイムジン江(漢江が合流)の北側に馬息嶺山脈、東に広州山脈、南に車嶺山脈を擁し、大気が滞留しやすい地形に都市圏が所在する。
<ドイツ愛>
韓国はドイツ愛の国民性。ドイツがクリーンエンジンとして開発したダウンサイジングディーゼルエンジン車を販売したところ、即、飛びついた。2011年に韓国とEUは自由貿易協定(EPA)を締結しており、韓国の自動車メーカーも輸出用もあり、競ってこうしたディーゼル乗用車の生産を拡大、韓国内では一時、乗用車販売の半分がディーゼル車になっていた。当然、燃料の安い商用車のディーゼル比率も高い。
しかし、ディーゼル車のほとんどが、世界共通でエンジンルーム温度が48℃以上で、有害排外ガスをよりカットするEGR(排ガス再循環燃焼装置)がプログラムで自動的に切れ、排ガスのタレ流し状態となっている。
渋滞すればするほどエンジンに負荷がかかり、エンジンルーム温度は冬場でも上昇する。

<簡易な車検制度>
また、排ガスに対する対策が遅れている。日本では久しく見かけなくなった発進時に煙を上げる乗用車や商用車も多く、解決策は、致命的な簡易な車検制度により不可能な状態。政治により、車両の車検制度を見直し、排ガス検査を厳格化させ、違反車は排ガス対策をするまで利用禁止にすべきだろう。外付けの触媒装置が高ければ、特別なローン制度や補助金制度を政府は用意する必要もあろうか。

韓国の車検制度は、
日本と同様の制度となっており、新車購入後3年間は車検を受ける必要がなく、その後は2年ごとに受ける義務が生じる。また、ドライバーには保守管理責任が課せられており、毎日車両を使用する前に日常点検を実施しなければならない。もし、当該車両が安全基準を満たしていなかったり、安全運行に支障があると認められる場合は、速やかに整備に出す必要がある。
韓国の車検では、必要な書類は「自動車登録証」だけでOK。
車検総費用は2万~5万ウォン(2千円~5千円)/所要時間:10分前後。
ディーゼル車は別途排ガスチェックが必要な時もあるが、検査はテキトー。
検査認定所(TS交通安全公団の検査場と委託検査場)は費用も安くテキトー。

ソウルの空の現状
3月5日午前、ソウル・光化門広場から約2キロメートルの距離にある北岳山が見えなかったという。 5日連続で微小粒子状物質(PM2.5)をはじめとする粒子状物質が韓国全土を覆った。
 粒子状物質に覆われた同日のソウルは、周囲の物を見分けることすら難しかった。同日正午、ソウル市松坡区のロッテワールド・タワー展望台入口にある案内板には、「視界1~4キロ」と書かれていた。121階の展望台に上がると、約3キロ離れた蚕室総合運動場でさえ屋根の輪郭がやっと分かる程度だった。
 同日午後5時現在のPM2.5平均濃度はソウル市で1立方メートル当たり144マイクログラム、世宗市で153マイクログラムを記録するなど、全国的に過去最悪の状態が続いた。
ソウルの場合、日中に一時178マイクログラム、忠清北道は239マイクログラムにまで上昇した。
 政府は6日、再びソウル市をはじめ全国16地域に粒子状物質の非常低減措置を発令した。
首都圏と世宗市、忠清道地域は初めて6日連続での非常低減措置発令で、「最長非常低減措置期間」記録が連日更新されている。
以上、

こうした大気汚染は、地球の生命体を破壊し続けている。
過去、欧州の工業地帯で発生した大気汚染は、山林を枯らし、湖沼を死の湖沼にした。今でも復帰できないほどだ。
そのほとんどが鉄鋼生産の必須アイテムの石炭のコークス化による汚染物質排出、鉄鉱石を溶かす際の汚染物質、石油重化学コンビナートによる汚染物質=主に硫黄酸化物によるものだった。そうした大気が酸性雨をもたらし、山林湖沼を死滅させた。
そうした対策に硫黄酸化物などを取り除く触媒装置が開発され、先進国では規制が強化され、適切な装置を設置している。

しかし、中国のこうした生産施設では、触媒装置の価格も高く、ほとんどが国営企業ながら利益第一主義により十分な触媒装置は設置されていないことが最大の問題となっている。中小企業や奥地のレアアースの闇生産工場ではほとんど設置もされていない。

西日本の海域ではすでに酸性度が高くなり続けており、今後、生態系も変わることになる。
昔は中国からの黄砂飛来で、「♪弥生の空は霞か雲か」と歌われたが、今では中国で発生したPM2.5が周辺国・東シナ海・太平洋・地球全体を汚染させ続けている。

こうした大気汚染の核たる発生源は中国だけではなく、インドや石油コンビナートが多くある中近東など世界各地に所在する。

車は年1億台(2017年97百万台)が生産され、12億台前後が地球を走り回っている。老朽化した車両ほど有害物質を撒き散らしている。
特に坂道に強いトルク性能に優れ、燃料価格も安価なことから欧州に多いディーゼル乗用車全体の虚偽(ドイツ政府主導)は、環境に煩いフランスのパリの大気汚染=スモッグの元凶となっている。

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[ 2019年3月 7日 ]

 

 

 

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