アイコン 韓国・金錬鉄統一部新長官の北朝鮮独自緩和策に太鼓判/文正仁 (1/3)

 

 

金錬鉄は文正仁とともに生粋の北朝鮮心酔者、文在寅は今、何をさせるべく統一部の長官に起用するというのか、文在寅自身が国際社会に対して、牙を向け始めたようだ。

韓国文在寅政権の対外スピーカー文正仁外交・安保・統一特別補佐官は3月14日、統一部長官に内定している金錬鉄(政府系の統一研究院院長)について、「(文大統領が)米国と関係なしに朝鮮半島政策を推し進める意向の表れだ」と述べた。

文正仁は、金錬鉄が「対北朝鮮制裁無用論」や「南北経済協力の早期再開」を主張してきたことにも言及した上で「(長官になれば)本人の主張通り仕事を進めていくだろう」、「米国も何もできないはずだ」との考えを示した。
(文正仁は言葉巧みに、金錬鉄がそう動くように誘導する今回の発言と看做すべきだろう。)

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金錬鉄は、「朴前大統領が2016年1月北朝鮮の核実験を受け、2016年2月、開城工業団地の閉鎖は自殺行為」と批判し、今年1月には新聞への寄稿で「今すぐ対北制裁緩和という手段を活用すべき」と主張していた。
北朝鮮に対する経済協力を主張し、「制裁無用論」を叫んできた北朝鮮派だ。

金錬鉄は2月11日、中国上海の会合で、「北朝鮮の非核化およそ50%達成時点と予想される2020年初めに、南北米中4者が署名する形で平和協定を締結、90日以内に国連軍司令部を解体する」と発言している。
在籍している統一研究院は、「米中が核兵器を朝鮮半島へ展開・配置することを禁止」、「外国軍(=米軍)との大規模な合同演習を禁止」などといった内容も含んだ案を昨年12月に公表している。

今回の統一部長官の人選は、文材寅が、米国の反発に背を向けて開城工業団地と金剛山観光の制裁解除を強行しようという「マイウェイ」宣言ではないか懸念されている。

<THAAD配備については>
金錬鉄は、2016年2月、当時問題となっていた高高度防衛ミサイル(THAAD)配備と関連して「(米韓同盟は)手段」と発言。
金錬鉄は、2017年4月、THAADが慶尚北道星州郡に搬入された際に「(米国が)大韓民国を主権国家と見なしているのか疑わしい」とも述べていた(当時の朴大統領が2016年8月に配備を決定していた)。金錬鉄は、THAAD配備に「国が滅んでいくという思いを抱いた」としたと後述している。
文正仁は、大統領府外交・安保・統一特別補佐官の立場でありながら、「(米軍は)韓国の大統領が出て行けと言ったら、(朝鮮半島から)出て行かなければならない」と発言したことに共通している。

<46人犠牲の天安艦爆沈事件については>
金錬鉄は、北朝鮮が哨戒艦「天安」爆沈事件を引き起こしたことに伴う韓国政府の「5.24制裁」を「ばかみたい」とあざけり、「北朝鮮の謝罪がなくても解除すべきだ」と述べている。

2010年3月の天安艦爆沈では、韓国海軍の兵士46人が犠牲になった。
金錬鉄は、李明博政権の「5・24措置」について、「北朝鮮に対する制裁の効果は制限的だったが、韓国企業は莫大な打撃を受けた」と主張し、「(5・24措置で)すべての南北経済協力を中止した状態で、長期的な統一の経済利益を想像することはできない」と強調した。

※当天安爆沈事件の調査は、米国ではなく、欧州機関が行い、北朝鮮からの魚雷攻撃によるものと結論を出している。
しかし、大統領府、政府、与党のともに民主党のほとんどは、左派学者が主張した朝鮮戦争時の機雷残存説を採用している。北朝鮮の攻撃そのものを否定する政権者たちである。

<西海交戦については>
金錬鉄は、1999年と2002年に発生した西海交戦でも、北朝鮮の警備艇が西海上の北方限界線(NLL)を侵犯して発生したが、「意図的な攻撃ではない」としている。
金錬鉄には、北朝鮮との対話推進を記した「交渉の戦略」の著書がある。

 
[ 2019年3月16日 ]

 

 

 

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