アイコン 大韓航空趙会長に続きアシアナ航空朴三求会長も退任 文政権の公正経済の矢

 

 

アシアナ航空などを傘下に持つ韓国中堅財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループは28日、朴三求会長がグループの経営から退くと発表した。
 朴会長は、アシアナ航空の監査報告書を巡り金融市場に混乱を招いた責任を取り、グループ会長、系列のアシアナ航空とクムホ産業の代表取締役と取締役、クムホ高速の取締役を辞任し、グループ内で持つ全ての役職から退く。

27日には、大韓航空の趙亮鎬会長の取締役再任案が、文政権の指示により政府系の国民年金が反対に回り、否決され退任した。(国民年金は中立であるべきだろうが・・・そこは韓国)

アシアナ航空は100%子会社のエアプサンを連結した決算書を提出せず、今月22日に公開した監査報告書で、監査法人から財閥企業としては異例の「限定」(限定付き適正)意見を受け、市場が動揺した。

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そのあおりで、親会社の錦湖(クムホ)産業も「限定」意見を受け、株式市場で両社株の売買が22日から25日まで停止された。

両社は26日、再監査を経て「適正」意見を受けた監査報告書を公示したが、財務諸表の訂正によりアシアナ航空の昨年の業績が悪化するなどして市場の不信感が強まった。

朴氏は27日、政府系・韓国産業銀行の李東杰会長と会い、金融市場におけるアシアナ航空の信頼回復に向けた協力を求めたという。
錦湖(クムホ)アシアナグループは、グループの経営に空白が生じないよう努めるとし、「早いうちに外部から名声のある人をグループ会長に迎える計画だ」と伝えた。
以上、

錦湖アシアナグループは2009年実質経営破たん、大宇建設と錦湖タイヤを事業再生申請、業績健全のアシアナ航空と錦湖石油化学(朴賛求会長/朴三求の弟だが仲悪化で兄弟間で訴訟中)を分離独立させ、朴三求が経営をあたり、再度、錦湖アシアナグループを構築していた。その間、グループ外となっていた錦湖タイヤは中国企業に売却している。錦湖石油化学は朴三求氏とは関係なくなっている。

これまで韓国の財閥企業は循環出資により、単独で過半数持つグループ企業はなく、どの企業をオーナーが押さえ全体をコントロールしているのかわからないようにしていた。しかし、LCCエアプサンはアシアナ航空の完全子会社であり、連結決算を提示するのは当然だろうが、治外法権国である韓国ではこれまで許されてきたようだ。

公正経済を標榜する文政権の誕生で、財閥に対する圧力は強まっており、持株会社方式に移行する財閥も少しずつ増えている。
韓国最大のサムスン電子グループでさえ、循環出資の経営形態であり、大きくなり過ぎたサムスン電子を一族が支配力を増すために行ったサムスン物産と第一毛織の合併では、合併比率に問題を抱えていたものの承認され、そのときの大株主の年金財団を前政権が動かし賛成に回らせたことから承認されたものだった。そうした経緯が、文政権の積弊清算の一環により立件され、さらに昨年には、傘下のサムスンバイオロジクス(ジェネリックと医薬品の受託生産)の合併前の4500億円ともされる巨額粉飾事件まで露見している。・・・合併比率問題が再度問題となるのだがウヤムヤに。物産1:毛織0.35(毛織は巨額粉飾のバイオロジクスを傘下にしていた)。

文政権も、徹底的に痛み付ける財閥かそうでない財閥か棲み分けしている。失業者増問題を抱え、雇用する財閥は優遇しており、大韓航空もアシアナ航空もLCC全盛となり、多くを期待できないことから、スキャンダルなど理由もあり、徹底的に槍玉に挙げさせている。
さりとて、変わって錦湖アシアナグループの会長になるのは、文政権お気に入りの人材が起用されることになり、さらに問題を複雑にする恐れがある(大宇造船海洋は、長年、政府系の産業銀行が経営しているが、同銀行から派遣されていた経営陣が数千億円の巨額粉飾決算を行っていた)

文政権にしても、国内最大の輸出企業、国内巨額投資・雇用増のサムスン電子や文政権肝入りの広州市立自動車受託生産工場(雇用増目的で開設予定)新規開設で自動車の委託生産の基本契約を締結した現代自動車は痛み付けるわけにはいかない。

中国から徹底的に傷み付けられたロッテは、本家韓国でも、嫉妬心が根深い韓国人が嫌う在日大成功企業である問題を抱え、まだ安泰領域ではない。


 

 
[ 2019年3月29日 ]

 

 

 

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