アイコン 韓国を牽引した半導体今や「輸出の崖」 DRAM1年間で半額、NANDは3割安 

 

 

韓国からの輸出のドル箱に挙げられる半導体価格の下落と中国の景気鈍化が重なり、3月の韓国の輸出が4ヶ月連続で減少した。

3月の輸出は、前年同期比▲8.2%減少の471億1000万ドルで4ヶ月連続減だった。半導体とともに輸出主力品目である石油化学、石油製品、無線通信機器などが輸出減少傾向を免れないなど主力13品目のうち船舶が5.4%増えたのを除き12品目の輸出が先月は減少した。
輸入も国内経済悪化から内需不振、原油安もあり▲6.7%減少した418億9000万ドル、貿易収支は52億2000万ドルの黒字を記録し86ヶ月連続の黒字となった。

特に、半導体輸出は昨年3月の108億ドルから今年3月は90億1000万ドルと前年同期比▲16.6%減少した。
輸出量は3月に増加傾向に反転したが価格が急落して輸出額は減った。

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DRAM(DDR4・8Gb)価格は昨年3月の9.1ドルから今年3月末には4.56ドルと半額になった。
NAND型フラッシュ(MLC128Gb)価格もやはり同じ期間に30%下がった。

サムスン電子に続き、SKハイニックスも振るわない業績を出すと予想している。
特にSKハイニックスのNAND型フラッシュ半導体部門は1~3月期も赤字を免れないとみられる。

最近、DRAMとNAND型フラッシュ価格が下落傾向に入ったのを確認した需要筋が注文を先送りし在庫が大きく増えているという。

3月基準で半導体は韓国の輸出の19%、中国は24.3%を占める。
半導体を除いて集計すれば3月の輸出は▲5.9%減少、中国を除いた場合、輸出は▲5.5%減少で輸出鈍化幅が今では減る。

産業通商資源部は下半期の半導体需要増加要因として、
▽グローバルIT企業のデータセンター注文再開
▽第5世代移動通信(5G)・人工知能(AI)などの需要
▽インテルの中央演算処理装置(CPU)交換需要
などを挙げた。

現代経済研究院は、今年の輸出増加率に対する見通しをこれまでの3.7%から0.7%に大幅に引き下げた。昨年の輸出増加率は5.4%だった。

 
[ 2019年4月 2日 ]

 

 

 

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